は、物流業者などを対象に新品タイヤと再生タイヤを一体にしたビジネスをすでに展開している。新興国からは格安タイヤの輸出が急増しており、バンダグの買収で「時間、コスト、ノウハウを手に入れた」と荒川社長は語った。 北米におけるバンダグの再生タイヤのシェアは約４５％で、同じくブリヂストンの新品タイヤのシェアは約２５％。荒川社長は再生タイヤを手がけることで新品タイヤのシェアは「４５％に近づくかわからないが、確実に伸ばしていける」とアピールした。
バンダグ買収の効果を１１月発表の次期中期経営計画の骨子には織り込んでいないと述べた。同中計の骨子では２０１０年に売上高３兆３０００億円、１１年に同３兆４０００億円を目指すとしており、バンダグの０５年売上高は９億２１００万ドル（約１０５０億円）。ただし、会見した野澤明・ＣＦＯ（最高財務責任者）は「再生タイヤだけでなく、新品タイヤの拡大も含めたシナジーを考えている」として、単純に合算しただけでは判断できないとの認識を示したが「米国だけでなく、グローバルでの効果を検討しているところ」と説明し業績への影響については明言を避けた。
ブリヂストンは５日、バンダグを１０億５０００万ドルで買収すると発表した。２００７年第１・四半期末か第２・四半期初めに買収を完了する予定で、銀行借り入れで買収資金を調達する。１１年までに年間２５００億円の設備投資をしていく方針を打ち出しているが、野澤ＣＦＯは、これに今回の買収額は含んでいないと説明した。
（ロイター） - 12月6日18時8分更新
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