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「為替」 ユーロ続伸、ユーロ・ドル1.3210ドル/ユーロ・円最高値153.35円/ニューヨーク外国為替市場概況
「ユーロ続伸、ユーロ・ドル1.3210ドル/ユーロ・円最高値153.35円」ニューヨー
ク外為市場概況 2006年11月29日(水曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子/片
山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:38JST 「ユーロ続伸、ユーロ・ドル1.3210ドル/ユーロ・円最高値153.35円」
【ロンドン市場概況】
28日のロンドン外為市場では、ユーロ圏からユーロ高を懸念しない旨の発言が相
次いだことからユーロ買いが優勢になり、ユーロ・円は152円54銭から152円97銭ま
で上昇し、ユーロ導入後高値をさらに更新した。ユーロ・ドルは1.3139ドルから
1.3165ドルまで上昇、一旦1.3129ドルに下落後1.3135-60レベルで取引され、ドル・
円は116円15銭から115円93銭に下落後116円38銭まで上昇した。ポンド・ドルは
1.9425ドルから1.9462ドルで上下し、ドル・スイスは1.2059フランから1.2031フラ
ンまで下落後1.2082フランまで上昇した。
【経済指標】
ユーロ圏・10月マネーサプライM3:前年比+8.5%(予想+8.7%、9月+8.5%)、3カ
月移動平均:前年比+8.4%(9月+8.2%、ECB参考レート4.5%)
南ア・7-9月期GDP:前年比+4.5%(予想+4.2%、前期+4.3%←+3.6%)
南ア・7-9月期GDP:前期比年率+4.7%(予想+4.8%、前期+5.5%←+4.9%)
【要人発言】
ポールソン米財務長官
「世界的な繁栄にもかかわらず、貿易面の保護主義が高まりつつある」
「中国は為替の柔軟性を高める必要ある」
「強いドルは明らかに米国の国益に叶う」
「米経済は維持可能なペースに減速」
経済協力開発機構(OECD)経済見通し
「日銀は物価が確実にプラスとなるまで利上げすべきでない」
「2007年米成長率見通しを、5月時点の3.1%から2.4%に下方修正」
「米FF金利、2007年は据え置かれ、08年末までに2度の利下げで4.75%に低下する見
込み」
「ユーロ圏GDP伸び率、今後2年間はトレンド上回る2.0-2.5%で推移」
「ユーロ圏の金利、年内・07年半ば・08年初めに利上げされ4.0%に上昇の見込み」
グラッサー・オーストリア財務相
「ユーロ高は欧州経済の力強さを反映」
デッブラーIMF欧州局長
「現在のユーロ相場に関する懸念には根拠がない」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相(ユーロ圏議長)
「ユーロ高トレンド続けば、ある時点で懸念すべき要因に」
渡辺内閣府副大臣
「年内利上げの環境、整っていない」
「日銀が年内利上げに走るとは思わない」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:116円36銭、ユーロ・ドル:1.3152ドル、ユーロ・円:153円01銭、ポン
ド・ドル:1.9449ドル、ドル・スイス:1.2069フラン
【ニューヨーク市場概況】
28日のニューヨーク外為市場では、ドル・円はクロス・円絡みの買いに116円41銭
まで上昇後、対欧州通貨でのドル売りが強まることで115円91銭まで反落し、116円
15銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは米10月耐久財受注が2000年7月来で最大の下落を記録したほか、フィ
ラデルフィア連銀総裁が「ドルの下落はインフレに大きな影響ない」、グリーンス
パン前FRB議長が「ドルの価値は問題とならず」と発言したことを受けてドル売りに
拍車がかかり、1.3137ドルからオプションバリアーをつけて1.3210ドルまで上昇
し、ほぼ高値1.32ドル前後で引けた。ユーロ・円は日欧金利差拡大観測や日本のフ
ァンド設定に伴う米インべストメントバンクの買いに152円77銭から153円35銭まで
上昇し、ユーロ導入来の最高値を更新した。ポンド・ドルは1.9438ドルから1.9534
ドルまで上昇し、2004年12月来の最高値を更新。ドル・スイスは1.2094フランから
1.2015フランまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
年内までの利下げ確率6.2%で変わらず、来年3月までの利下げ確率67.6%←
56.4%、来年6月までの利下げ確率92.0%←80%
【原油市場】
原油相場は続伸。寒波到来予報やイラク産油の供給減少懸念が買い材料となり、2週
間半ぶりに61ドル台を回復した。27日に発表された米気象庁の予報によれば、寒波
の到来により来月上旬にかけて米国の大半の地域が例年を下回る厳しい気候にみま
われる模様。その一方で、イラク北部油田の生産量が石油施設への攻撃を受けて低
下しているとの観測があり、需給懸念が高まった。NY原油先物価格は11/9以来の高
値61.20ドルまで上昇し、60.99ドル(前日比+1.1%)で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。10月の耐久財受注や11月の消費者信頼感指数が予想を下回り、
朝方は下落して始まった。しかし、その後発表された10月の中古住宅販売が2月以来
の増加に転じたことが好感され上昇に転じた。またバーナンキFRB議長やグリーンス
パン前FRB議長が相次いで講演し、米国経済に概ね楽観的な見通しを示したことも支
援材料となった。セクター別では、エネルギーやテクノロジー・ハード機器が上昇
した一方、運輸や小売が軟調。ビールメーカーのアンハウザー・ブッシュ(BUD)が
2006年の通年の業績予想を据え置いたことで上昇。UBSが目標株価を引き上げたアッ
プル(AAPL)も堅調に推移した。一方で携帯端末のパーム(PALM)が新機種の発売延期
を理由に業績下方修正を発表して7.7%安。また、ノキア(NOK)は今後2年間の営業利
益率の見通しを引き下げたことで小幅安となった。結局ダウは14.74ドル高の
12136.45、ナスダックは6.69ポイント高の2412.61で取引を終了した。中古住宅販売
が増加に転じたほか、グリーンスパン前FRB議長が「住宅市場は最悪期を脱した」と
の見方を示し続ける事で住宅市場低迷に底打ち期待が高まっており、明日の新築住
宅販売に注目が集まっている。
【通貨オプション】
ドル・円は、クロス・円絡みの買いに下げ止まり狭いレンジ相場に終始してい
る。オプション市場では、調整売りが先行し1週間物変動率は7.250%から6.750%、
1ヶ月物は7.400%から7.150%、3ヶ月物は7.375%から7.250%、6ヶ月物は7.475%
から7.350%へそれぞれ低下した。
リスクリバーサルでは、ドル・円が下げ止まった事を受けて円コール買いが後退
し、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+1.170%から+1.120%、3ヶ月物は
+1.190%から+1.130%、6ヶ月物は+1.270%から+1.220%へそれぞれ縮小している。
個別ではドル・円は引き続き下値ストライクオプションの買いが目立ち、ユーロ・
ドルでは3ヶ月物25デルタコールの買いが話題となっていた。
【経済指標】
米・10月耐久財受注:前月比-8.3%(予想-4.6%、9月+8.7%←+7.8%)
米・10月耐久財受注(輸送機器除く):前月比-1.7%(予想+0.2%、8月+0.5%←
+0.1%)
米・11月消費者信頼感指数:102.9(予想106.0、10月105.1←105.4)
米・10月中古住宅販売:前月比+0.5%、624万戸(予想615万戸、9月621万戸←618万
戸)
米・11月リッチモンド連銀製造業景気指数:7(予想5、10月-2)
【要人発言】
バーナンキFRB議長
「インフレ見通しリスクは上向き」
「インフレ低下しなければ重要な問題」
「コアインフレは緩やかに低下しているが、心地よくないほど高水準」
「短期での成長は潜在的水準を下回っているが、来年度は回復する」
「第4四半期GDPは第2、3四半期にそったものになる」
「欧州、日本の景気は強く米国の輸出を支える」
「雇用市場を注視」
グリーンスパン前FRB議長
「住宅市場の最悪期は脱した」
「米経常赤字がドルの価値を下げている」
「経済には柔軟性があるためドルの価値は懸念せず」
プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁(投票権無)
「インフレ抑制のためには、利上げも必要となる可能性がある」
「政策金利が十分に引き上げられていないリスクがある」
「米経済は住宅市場以外は堅調」
「ドルの下落はインフレに大きな影響ない」
「市場の利下げを織り込む動きは懸念せず」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 116.10 116.41 115.91 116.08
ユーロ・ドル 1.3141 1.3210 1.3129 1.3180
ユーロ・円 152.57 153.35 152.54 152.99
ドル・スイス 1.2056 1.2094 1.2015 1.2047
ポンド・ドル 1.9425 1.9534 1.9424 1.9509
株式市場:
NYダウ 12118.94 12149.19 12072.60 12136.45
ナスダック 2396.99 2414.08 2390.10 2412.61
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.611 4.592
米国債10年物 4.528 4.503
先物市場:
NY金先物 646.0 647.8 639.0 643.7
NY原油先物 60.75 61.20 60.35 60.99
シカゴ日経平均先物 15830 15860 15780 15880
(フィスコ) - 11月29日7時43分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061129-00000002-fis-brf