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ロシアのWTO加盟はほぼ決定
14:31
今日の話題
ワシーリー・ズプコフ経済解説員執筆
ロシアのWTO(世界貿易機関)加盟の一環として、商品サービス市場へのアクセスに関する議定書がロシアとアメリカの間で調印されたが、この調印により両国の交渉が最終段階に入った。この調印の重要性については、式典にロシアとアメリカの大統領ウラジミル・プーチンとジョージ・ブッシュが出席したことを見れば判る。
アメリカは、都合により、ロシアにとって最重要問題であるWTO加盟について最後的に発言する権利を保持していたことを思い起こそう。最近までアメリカは、ロシアのWTO加盟を認めること特に急いではいなかった。しかしやっと両者の間で100項目に及ぶ重要問題が合意に達した。
ロシアにとってWTO加盟への道はすでに12年を費やしている。そして最後の6年はロシアのWTO加盟についての58ヶ国のそれぞれの実務グループの同意を得ることに費やされた。今は多国間の交渉で幾つかの問題を残すだけとなり、ついに来年にはWTOの正式メンバーになる可能性が非常に高くなった。ロシアは1994年からWTO加入交渉を行なっていることを追記しておきたい。最も影響力のあるこの国際「クラブ」であるWTOには、現在149ヶ国が加盟している。つい最近150番目の加盟国としてヴェトナムが認定された。
では、今、ロシアがWTOのメンバーになることについてロシアではどのように受け止められているのだろうか?このイヴェントの重要性について理解を示すロシア人gはいる一方で、WTO加盟によりロシアは一体何を今までより多く獲得できるのか?加盟が利益になるのか損失になるのか現在まで判らないとするロシア人が多くいることも事実だ。下院議員ですら、WTO加盟への道を開く非常に複雑な交渉がアメリカとの間で成功裏に終わったことを論議する場合、加盟についての評価は現在でも分かれている。
ロシア下院経済政策及び企業活動及び旅行委員会議長のエフゲニー・フョードロフは、「WTOへの加盟はロシアの産業を近代化させる牽引力になり、国際市場でのロシア製品の競争力を高めることができる」と確信している。彼は、さらに「ロシアは自国にとって十分に有利な条件でWTOに加盟する。なぜなら交渉過程でロシアは自国の利益を守ることに成功したからだ」と言明した。
WTO加盟に対し違った見方をしているのは、ロシア下院副議長のウラジミル・ジリノフスキーだ。彼は、ロシアがWTOに加盟してもロシアに、特段、利益をもたらさないとの意見を持っている。彼の意見では、WTOは輸出を制限するためにロシアの産業の多くの分野が困難な状態に陥ると懸念している。さらに、ロシアがWTOの新メンバーであることにより差別を受けることは避けられないと確信している。
ロシアのWTO加盟情報局々長アレクセイ・ポルタンスキーは、「WTOは現在世界貿易の95%以上を占める。それに対し、急速なテンポで発展し対外貿易の売上が大きいロシアがWTOに加盟するということは、ロシアが文明的な国際基準にもとづき国際市場での競争に立ち向かう覚悟があることを意味する」と語っている。さらに、彼は、ロシアは他国との貿易論争の解決、とりわけ、ロシアのビジネスを差別し圧力をかける輸出その他に権限のない制限に反対するための有効な手段行使の場を得ることになると指摘している。
ロシアがWTOに加盟した場合の義務と利点の観点から言うと、加盟の時点から7年以内にロシアは外国自動車の輸入税を25%から15%に、飛行機輸入税を20%から10%に低減する義務を負わねばならないが、外国の電子機器やコンピューター技術を、価格的に、今までより質の高い商品をさらに入手し易くなる。
同時に、ロシアは、2009年まで肉製品の輸出割当(制限)を継続する権利を確保している。必要に応じてその権利は次の年度まで継続しても良いことになった。農業生産者への国家支援額については、WTOに加盟した場合国家がどれほど援助すべきなのかは今後の多国間交渉の協議で決定されることになっている。
ホノイではロシアとアメリカは、ロシアのWTO加盟に関する他の加盟国の実務グループも参加するジュネーブでの多国間レヴェルでの作業を復活することに合意した。グレマン・グレフは、この作業については、交渉の過程は2007年中頃までに終了するだろうと期待している。