| Tweet |
「為替」 円安牽制懸念後退で円キャリートレード再開118.20円／ニューヨーク外国為替市場概況
「円安牽制懸念後退で円キャリートレード再開118.20円」ニューヨーク概況 2006
年11月21日（火曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子／片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:32JST 「円安牽制懸念後退で円キャリートレード再開118.20円」
【ロンドン市場概況】
20日のロンドン外為市場では、ユーロ・円は、151円50銭のオプショントリガーを
試すユーロ買いと日本株の売却に絡むとみられる円売りが強まったことで151円36銭
から強含み、151円50銭を上抜けて151円68銭まで上昇した。その後は151円50-55銭
付近で下げ渋った。ドル・円は、ユーロ・円の上昇に連れて117円93銭から118円20
銭まで上昇後、117円96銭に反落した。
ポンド・ドルは、1.8934ドルまで下落後、米ナスダックがロンドン証券取引所に
買収を提案したことに絡む思惑的なポンド買いに1.8984ドルまで上昇、ユーロ・ド
ルは1.2827ドルから1.2852ドルまで連れ高となり、ドル・スイスは1.2440フランか
ら1.2397フランまで下落した。
【経済指標】
独・10月生産者物価指数：前月比+0.3％（予想-0.1％、9月-0.3％）、前年比+4.6％
（予想+4.3％、9月+5.1％)
英・10月マネーサプライM4速報値：前年比+14.0％（予想+13.0％、9月+14.5％）
【要人発言】
周小川中国人民銀行
「新たな引き締め策決める前に、発表される経済指標を精査する必要」
ブルトン仏財務相
「第4四半期の仏GDP伸び率は、前期比+0.6％から+0.8％の見通し」
中国経済時報（20日付)
「中国、外貨準備の分散が困難だと認識」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：118円06銭、ユーロ・ドル：1.2843ドル、ユーロ・円：151円60銭、ポン
ド・ドル：1.8966ドル、ドル・スイス：1.2508フラン
【ニューヨーク市場概況】
20日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米10月景気先行指数を受けた債券
利回りの上昇に加え、通貨当局の円安牽制への懸念後退や日本景気見通しの下方修
正観測を受けた円キャリートレード再開に118円01銭から118円18銭まで上昇した
が、クロス・円絡みの利食い売りに118円05銭前後へ軟化して引けた。
ユーロ・ドルは米金利上昇やユーロ・円絡みの売りに1.2844ドルから1.2805ドルま
で下落し、安値圏1.2815ドル前後で引けた。ユーロ・円はオプション絡みの売り
や、外国中銀の日本国債保有増加のニュースを受けた利食い売りに151円60銭から
151円23銭まで下落した。ポンド・ドルは1.8988ドルから1.8956ドルまで下落し、ド
ル・スイスは1.2401フランから1.2450フランまで上昇した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
年内までの利下げ確率9.3％←6.2％、来年3月までの利下げ確率39.5％←33.8％
【原油市場】
原油相場は下落。例年を上回る米北東部の温暖な気候継続によって暖房油の需要減
少が予想されているほか、クウェートのエネルギー相が本日、「原油相場が60ドル
前後で推移していれば、OPEC追加減産の可能性は低い」と述べ、11月減産による一
定の効果がみられた場合には追加減産を行わない公算があるとの見方を伝えたこと
から売りが優勢となった。NY原油先物価格は安寄り後も弱含み、58.80ドル（先週末
比-0.3％）で引けた。注意：本日より取引限月が変更されたことに伴い前営業日の
終値も変更されている。
【株式市場概況】
NY株式相場はまちまち。相次いで大型買収が発表されたことが好感される一方、
上値は重く、小幅な値動きに終始する展開となった。セクター別では、不動産や素
材が上昇する一方で自動車・自動車部品や商業サービス・用品が軟調。鉱山大手の
フェルプス・ドッジ（PD)はフリーポート・マクモラン・カッパー＆ゴールド（FCX)
が買収を発表したことで26.9％高。オフィス不動産管理のエクイティ・オフィス・
プロパティーズ・トラスト（EOP)は投資ファンドによる買収に合意し7.8％上昇とな
った。バンクオブアメリカ（BAC)はチャールズ・シュワブ（SCHW)から富裕層の資産
管理部門であるUSトラストを買収することを発表したが、株価は小動き。ダウ構成
銘柄では、投資判断引き上げを受けてマイクロソフト（MSFT)が上昇する一方で、ゼ
ネラルモータース（GM)やメルク（MRK)が軟調推移となった。結局ダウは26.02ドル
安の12316.54、ナスダックは6.86ポイント高の2452.72で取引を終了した。ナスダッ
ク証券取引所（NDAQ)がロンドン証券取引所に対し再び51億ドルでの敵対買収提案を
行い、交渉の成り行きが注目されている。
【通貨オプション】
ドル・円は、週末に行われたG-20財務相・中央銀行総裁会議で円安牽制が特に表
明されなかった事からショートカバーが先行した。オプション市場では、今週は米
国感謝祭、日本勤労感謝の休日で閑散取引憶測に伴う売りが先行し、1ヶ月物変動率
は6.600％から10年来の最低水準である6.450％、3ヶ月物は6.750％から6.625％、6
ヶ月物は7.000％から6.900％へそれぞれ低下した。
リスクリバーサルでは、ドル・円が下げ止まった事から短期物での円コール買い
が後退し、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は0.650％から+0.55％へ縮小する
が、3ヶ月物は+0.700％、6ヶ月物は+0.825％でそれぞれ前週末比変わらずで、様子
見気配が強い。
【経済指標】
米・10月景気先行指数：前月比+0.2％（予想+0.2％、9月+0.4％←+0.1％）
【金融政策】
ハンガリー中銀：政策金利8％に据え置き
【要人発言】
ポールソン米財務長官
「中国に関しては、長期戦略的な対応」
「双子赤字の改善は国内貯蓄の増加や貿易相手国の成長、日本、中国、欧州などの
構造改革が必要」
「米国の経済は継続可能なペースで拡大」
「中国に資本市場の開放を推奨」
フィッシャー米ダラス連銀総裁（投票権無）
「外国中銀のドル外貨準備の売却危機は懸念せず」
「インフレが高水準を維持するようであれば適説な行動」
「現在の金融政策に満足」
「債券市場は連銀のインフレ対策への信任を表している」
「原油価格の下落は消費者信頼感を押し上げ、住宅市場の減速と相殺」
「インフレ目標の議論の道のりは長い」
シュタルクECB理事
「EU欧州委員会メンバーの財政赤字改善にはいくらかの進展がみられるものの、更
なる努力が必要」
独連銀月報
「ユーロ圏の金利水準は依然極めて低い」
「域内経済は持ち直しており金融政策による下支えは必要ない」
ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「過去12カ月の利上げにもかかわらず、ユーロ圏の金融政策が依然として拡張的」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 117.93 118.20 117.93 118.04
ユーロ・ドル 1.2835 1.2852 1.2805 1.2818
ユーロ・円 151.36 151.68 151.25 151.29
ドル・スイス 1.2433 1.2450 1.2397 1.2440
ポンド・ドル 1.8949 1.8988 1.8933 1.8980
株式市場：
NYダウ 12340.71 12355.23 12302.52 12316.54
ナスダック 2440.68 2457.14 2437.84 2452.72
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.688 4.680
米国債10年物 4.599 4.599
先物市場：
NY金先物 624.5 627.5 620.5 622.1
NY原油先物 58.40 58.85 58.00 58.80
シカゴ日経平均先物 15760 15860 15730 15810
（フィスコ） - 11月21日7時40分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061121-00000002-fis-brf
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,ＭＬを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。