★阿修羅♪ > 国家破産48 > 422.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
「為替」 日本利上げ観測後退でドル・円上昇118円30銭、原油続落58.25ドル/ニューヨーク外国為替市場概況
「日本利上げ観測後退でドル・円上昇118円30銭、原油続落58.25ドル」ニューヨー
ク概況 2006年11月14日(火曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:17JST 「日本利上げ観測後退でドル・円上昇118円30銭、原油続落58.25ドル」
【ロンドン市場概況】
13日のロンドン外為市場では、中川自民党政調会長の「デフレ脱却はまだ早い、
利上げなら大きな影響」との発言を受けて円売りが強まり、ドル・円は117円40銭か
ら117円88銭まで上昇し、ユーロ・円は150円93銭から151円37銭まで上昇した。
欧州通貨では、イギリスの10月生産者物価指数で産出指数が予想を下回ったこと
をきっかけに、ポンド売りが優勢になり、ポンド・ドルは1.9128ドルから1.9048ド
ルまで下落した。ユーロ・ドルは1.2860ドルから1.2833ドルまで下落し、ドル・ス
イスは1.2376フランから1.2420フランまで上昇した。
【経済指標】
英・10月生産者物価指数
産出:前月比-0.2%(予想0.0%、9月-0.3%)、前年比+1.7%(予想+1.9%、9月
+1.8%)
投入:前月比-0.1%(予想-0.5%、9月-1.8%)、前年比+3.8%(予想+3.7%、9月
+5.2%)
英・9月住宅価格は前年比+8.0%(8月+7.4%←+7.7%)
【要人発言】
藤井財務次官
「弱い指標出ているが、民需主導の持続的な経済成長が見込まれる」
「G20は世界経済やエネルギー市場動向などが議論になる」
中川自民党政調会長
「デフレ脱却はまだ早い、利上げなら大きな影響」
「07年度の新規国債発行、26、27兆円が目標」
植田元日銀審議委員
「経済・物価が展望リポート通りならば、来年1-3月期までに利上げ」
欧州産業連盟
「ユーロ圏GDP伸び率見通し、2006年2.5%(従来比+0.5%)、2007年+2.0(従来比
+0.3%)に上方修正」
「ECBは利上げのペースに慎重になるべき」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:117円77銭、ユーロ・ドル:1.2841ドル、ユーロ・円:151円27銭、ポン
ド・ドル:1.9054ドル、ドル・スイス:1.2417フラン
【ニューヨーク市場概況】
13日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は日本の第3四半期GDP速報値が過去2
年間で最低の伸びにとどまるとの事前予想を受けた日本の利上げ観測の後退や、米
債利回りの上昇を受けた米インべストメントバンク主導の買いに117円77銭から118
円30銭まで上昇し、ほぼ高値118円15銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは米金利上昇を受けたユーロ買い持ちの手仕舞い売りに1.2841ドルか
ら1.2796ドルまで下落し、1.2805ドル前後で引けた。ユーロ・円は日本利上げ観測
の後退に151円23銭から151円45銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.9054ドルから
1.8999ドルまで下落し、ドル・スイスは1.2406フランから1.2460フランまで上昇し
た。
【FF先物米金利変更織り込み率】
年内までの利下げ確率3.1%で変わらず、来年3月までの利下げ確率22.5%←33.8%
【原油市場】
原油相場は下落。国際エネルギー機関(IEA)が月次レポートにおいて今年、来年の
世界原油需要見通しを3ヶ月連続で下方修正したことが引き続き嫌気されたほか、例
年を上回る米北東部の温暖な気温の継続が冬場の暖房用燃料の供給不安を後退させ
ていることも売り材料となった。原油先物価格は1週間ぶりの安値58.25ドルまで下
落し、安値圏58.58ドル(先週末比-1.7%)で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。原油価格の下落を好感して、緩やかに上昇する展開となった。
フィッシャー・ダラス連銀総裁が、米国経済に強気の見通しを示したことも好感さ
れた。セクター別では、半導体・同製造装置や自動車・自動車部品が上昇する一方
で、小売や家庭用品・パーソナル用品が軟調。ストックオプションの遡及付与問題
で経営トップが引責辞任したKBホーム(KBH)が上昇。予想を上回る決算を発表した
タイソンフーズ(TSN)も買われた。アイシス・ファーマスーティカルズ(ISIS)は、
新薬の臨床試験で悪玉コレステロールを大幅に減少させる効果が確認されたことで
19%の急騰。一方でサンディスク(SNDK)は、UBSが投資判断を引き下げたことで下
落した。ダウ構成銘柄では、シティグループが投資判断を引き上げたインテル
(INTC)が2%高となった。結局ダウは23.45ドル高の12131.88、ナスダックは16.66
ポイント高の2406.38で取引を終了した。明日はFOMC議事録や生産者物価指数など主
要経済指標の発表が予定されており、インフレ動向に注目が集まるだろう。
【通貨オプション】
ドル・円は、日本の第3四半期GDP速報値の弱含み予想を受けたショートカバーが
先行している。オプション市場は動意に乏しく小動きで、1ヶ月物変動率は6.850%
で先週末と変わらず、3ヶ月物は7.000%から6.975%、6ヶ月物は7.150%から
7.125%へそれぞれ小幅低下した。
リスクリバーサルでは、下値ヘッジ目的の円コール買いが継続しており、25デルタ
円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.525%から+0.600%、3ヶ月物は+0.675%から
+0.700%へ小幅拡大する一方、6ヶ月物は+0.850%から+0.825%へ縮小した。
個別では朝方、11/22満期118円65銭、115円ストライク、2ヶ月物115円ストライク
オプション買いが目立っていた。
【経済指標】
米・10月財政収支:-493億ドル(予想-450億ドル、前年同月-473億ドル←-474億ド
ル)
【要人発言】
竹中平蔵前総務相
「日本銀行に引締め策が日本経済を弱体化させている」
フィッシャー米ダラス連銀総裁(投票権無)
「米国経済は力強く拡大している」
リーカネン・フィンランド中銀総裁
「経済成長は予想を上回った」
「価格圧力は引き続き上向き」
ゴンザレス・パラモ欧州中銀専務理事
「金利は引き続き緩和的」
「ECB、引き続きインフレを強く警戒」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 118.17 118.30 117.40 118.16
ユーロ・ドル 1.2807 1.2860 1.2796 1.2806
ユーロ・円 151.32 151.45 150.93 151.31
ドル・スイス 1.2448 1.2460 1.2376 1.2448
ポンド・ドル 1.9015 1.9128 1.8999 1.9013
株式市場:
NYダウ 12097.70 12164.70 12084.81 12131.88
ナスダック 2388.93 2408.91 2387.88 2406.38
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.697 4.709
米国債10年物 4.588 4.609
先物市場:
NY金先物 623.5 627.3 621.5 625.8
NY原油先物 58.80 59.20 58.25 58.58
シカゴ日経平均先物 16085 16100 16050 16040
(フィスコ) - 11月14日7時25分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061114-00000002-fis-brf