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http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061110k0000m040076000c.html
すき家:アルバイトが労組結成 牛丼チェーン
外食産業大手・ゼンショー(東京都港区)が経営する牛丼チェーン「すき家」で働くアルバイトが8日、労働組合の結成を発表した。マクドナルドなどファストフードチェーン店では労組の結成が相次ぐが、アルバイトが結成したのは珍しく、不払いだった残業代の割増賃金を獲得するなどの成果を出している。
結成したのは、若いフリーターらが個人加盟する首都圏青年ユニオン(伊藤和巳委員長)に加入した同チェーンのアルバイト6人。いずれも20歳代で、東京・渋谷の店舗に勤務していたが、リニューアルを理由に突然解雇された。事前通告もない解雇に納得できず、組合に入り会社側と交渉。この結果、会社側は解雇を撤回し、不払いの割増賃金計約40万円も支払った。ゼンショーは「割り増し不払いは事務手続きのミス。労組には誠実に対応する」と話している。
労基法によると、残業した場合は25%の割増賃金の支払いが義務づけられている。しかし同社は割り増し分について条件をつけ、支払わないケースが多かったという。組合員の男子大学生(24)は「5年間働き、仕事に誇りをもっているのに、アルバイトだからと法を無視した対応をされ納得できなかった。ユニオンが他のアルバイトの力になれば」と話す。
同ユニオンによると、アルバイトの場合、こうして割り増し分が支払われるケースは少ないという。河添誠書記長は「労基法さえ守られない厳しい状況が若い人の労働条件を切り下げている。アルバイト全体の改善につなげたい」と話している。【東海林智】
毎日新聞 2006年11月9日 19時51分 (最終更新時間 11月9日 20時14分)