| Tweet |
「為替」 米債券利回り低下受けてドル下落117.25円、原油反落58.90ドル／ニューヨーク外国為替市場概況
「米債券利回り低下受けてドル下落117.25円、原油反落58.90ドル」ニューヨーク概
況 2006年11月8日（水曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子／片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:21JST 「米債券利回り低下受けてドル下落117.25円、原油反落58.90ドル」
【ロンドン市場概況】
7日のロンドン外為市場では、米国の中間選挙投票を控えて、様子見的な感じにな
り、全体的に小動きとなった。ユーロ・ドルは1.2753ドルから1.2770ドルで、ポン
ド・ドルは1.9031ドルから1.9065ドルで、ドル・スイスは1.2508フランから1.2531
フランで取引され、ドル・円は117円73銭から117円99銭で、ユーロ・円は150円18銭
から150円49銭で反発気味に推移した。渡辺財務官の講演からは円安を牽制するよう
な発言は伝えられなかった。
【経済指標】
スイス・10月失業率：3.1％（予想3.2％、9月3.1％←3.2％）
ユーロ圏・9月小売売上高：前月比-0.6％（予想-0.5％、8月+0.5％←+0.7％）
独・9月鉱工業生産：前月比-0.3％（+0.2％、8月+1.4％←+1.9％）
【要人発言】
マンデルソン欧州委員（通商担当)
「人民元が通貨バスケットにペッグされることを望む。中国には、そういう調整を
する余地があると思う」
ラトIMF専務理事
「ユーロ圏の金融政策はより中立になる必要」（ECBは政策金利を上げるべきだが、
引き締め的な域まで政策をもっていくべきでない)
「米経済は軟着陸すると予想」
「一部の中央銀行、市場の予想以上に利上げをする必要がある可能性」
バジリハマネ・イラン石油相
「OPEC、原油相場が安定すれば追加減産は不要」
本間政府税調会長
「消費税問題、急いだ形の議論は必要でない」
「法人税率下げ、拙速な意見集約すべきでない」
渡辺財務官
「最近の為替市場、主要中銀の動向など先読みしながら動いている」
国際エネルギー機関（IEA)「世界エネルギー見通し」
「2010年原油相場は、名目ベースで1バレル＝57.79ドル、実質ベースで51.50ドル
（昨年見通し：名目40ドル、実質35ドル)」
「2030年には名目ベースで97.30ドルまで上昇する可能性、投資が不十分な場合に
は、130.30ドルに達する可能性も」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：117円93銭、ユーロ・ドル：1.2759ドル、ユーロ・円：150円43銭、ポン
ド・ドル：1.9047ドル、ドル・スイス：1.2515フラン
【ニューヨーク市場概況】
7日のニューヨーク外為市場では、債券市場における外国中銀のドル資産離れ懸念や
「米住宅建設大手が債務不履行に陥る可能性がある」との噂などを受けた債券利回
り低下によりドルは全面安となった。ドル・円は、米中間選挙において民主党優勢
との観測や日銀の利上げ観測の強まりを受けた米系筋主導の売りに117円93銭から
117円25銭まで下落したが、アジアや本邦筋の買い、引けにかけたショートカバーに
117円65銭前後に戻して取引を終えた。
ユーロ・ドルは1.2755ドルからオプションバリアーをつけて1.2820ドまで上昇した
が、ユーロ・円絡みの売りや利食い売りに1.2770ドル前後に反落して引けた。ユー
ロ・円は日本の金利先高観に基づいた円キャリートレードの巻き戻しに150円48銭か
ら150円27銭まで下落した。ポンド・ドルは1.9044ドルから1.9124ドルまで上昇し、
ドル・スイスは1.2515フランから1.2439フランまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
年内までの利下げ確率3.1％で変わらず、来年3月までの利下げ確率22.5％←11.3％
【原油市場】
原油相場は下落。サウジアラビアのヌアイミ石油相を初めとする複数のOPEC高官か
ら12月追加減産に前向きな発言がきかれることで朝方は下げ渋った。しかし、米エ
ネルギー省情報局（EIA）が本日発表した11月見通しにおいて、OPEC加盟国（イラク
除く）による実質減産量が目標減産量を38％下回ることを予想したことから売りが
強まり、引けにかけてじり安となった。原油先物価格は一時58.90ドルまで下落し、
ほぼ安値58.93ドル（前日比-1.8％）で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。中間選挙の投票日にもかかわらず特に手控えムードとはなって
おらず、前日の流れを受けて引き続き堅調推移となった。セクター別では、資本財
や運輸が上昇する一方でエネルギーや不動産が下落。予想を上回る決算を発表した
リアル・ネットワークス（RNWK)が上昇。税務サービスのH&Rブロック（HRB)は、住
宅ローン部門の売却を検討していることを明らかにして6.4％高となった。一方で住
宅メーカーのトールブラザーズ（TOL)が業績下方修正を発表して小幅安。また予想
を上回る決算を発表したビーザーホームズ（BZH)も慎重な見通しを示し小動きにと
どまった。ダウ構成銘柄では、フェデックス（FDX)から新たに15機の航空機の受注
を獲得したボーイング（BA)が5.4％高。結局ダウは51.22ドル高の12156.77、ナスダ
ックは9.93ポイント高の2375.88で取引を終了した。中間選挙は民主党が優勢と見ら
れており、恩恵を受ける可能性が高い政府系住宅金融やジェネリック医薬品関連銘
柄が物色されている。
【通貨オプション】
ドル・円は、福井日銀総裁が利上げ示唆した事から117円25銭へ反落した。オプシ
ョン市場では、米中間選挙のイベントリスクや、再び中期攻防水準を割り込む相場
を受けて1ヶ月物変動率は6.525％から6.75％、3ヶ月物は6.750％から6.975％、6ヶ
月物は7.100％から7.125％へそれぞれ上昇した。個別では、1ヶ月物で116/120円の
ダブルノータッチオプションの大口取引が話題となっており、更なるレンジ相場を
形成する可能性が出てきた。又、長期、1年物で111円、121円ストライクオプション
の買いも話題となっていた。
リスクリバーサルでの動意は乏しく、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は
+0.55％から+0.400％へ縮小、3ヶ月物は+0.65％、6ヶ月物は+0.825％と昨日と同水
準で取引されている。
【経済指標】
米・9月消費者信用残高：前月比-12億ドル（予想+55億ドル、8月+91億ドル←+50億
ドル）
【要人発言】
マンディル国際エネルギー機関（IEA）事務局長
「原油相場適正価格は、60ドルを大幅に下回る水準が適正」
独政府経済諮問委員会
「06年GDP成長率見通し2.4％、07年1.8％」
「財政赤字の対GDP比率は、06年が2.2％、07年は1.5％」
ザルム・オランダ財務相
「原油価格の下落はインフレ低下を導く」
「原油価格の変動はかなり激しい」
「現在のインフレ予想は理にかなっている」
ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「見通しが確認されれば金利引き上げ必要」
「流動性は豊富」
「07年成長は潜在的水準近辺を維持」
「07年インフレは2％以上」
「インフレリスクは引き続き上方」
ソルべス・スペイン第2副首相兼経済財政相
「ECBの主な懸念は信用を維持する事」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 117.68 117.99 117.25 117.69
ユーロ・ドル 1.2776 1.2820 1.2753 1.2775
ユーロ・円 150.33 150.49 150.18 150.33
ドル・スイス 1.2496 1.2531 1.2440 1.2496
ポンド・ドル 1.9059 1.9124 1.9031 1.9059
株式市場：
NYダウ 12104.75 12196.32 12101.06 12156.77
ナスダック 2365.66 2391.34 2363.64 2375.88
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.784 4.756
米国債10年物 4.693 4.659
先物市場：
NY金先物 627.5 631.2 626.2 627.7
NY原油先物 59.90 60.15 58.90 58.93
シカゴ日経平均先物 16480 16480 16405 16405
（フィスコ） - 11月8日7時23分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061108-00000002-fis-brf
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,ＭＬを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。