| Tweet |
「為替」 シカゴ連銀総裁のタカ派発言でドル上昇118.46円、原油60ドル台回復／ニューヨーク外国為替市場概況
「シカゴ連銀総裁のタカ派発言でドル上昇118.46円、原油60ドル台回復」ニューヨ
ーク概況 2006年11月7日（火曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子／片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:20JST 「シカゴ連銀総裁のタカ派発言でドル上昇118.46円、原油60ドル台回復」
【ロンドン市場概況】
6日のロンドン外為市場では、米利下げ観測後退からのドル買いが継続、ドル・円
は、118円25-30銭レベルのストップロスを試すドル買いが先行し、イギリスの9月の
鉱工業生産、製造業生産の低下を受けたポンド売りをきっかけにしたドル買いも出
たことで、118円15銭から118円42銭まで上昇した。ユーロ・円も150円10銭から150
円34銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.8997ドルから1.8950ドルまで下落、ユー
ロ・ドルは1.2711ドルから1.2691ドルまで下落し、ドル・スイスは1.2545フランか
ら1.2581フランまで上昇した。
【経済指標】
独・9月製造業受注：前月比-2.5％（予想-0.8％、8月+3.7％)
ユーロ圏・9月生産者物価指数：前年比+4.6％（予想+4.6％、8月+5.7％）
仏・10月サービス部門PMI：61.0（9月61.4)
独・10月サービス部門PMI：54.0（9月54.4) 加9月住宅建設許可件数：前月比-2.5％
（予想-4.0％、8月+9.1％←+8.3％）
ユーロ圏・10月サービス部門PMI：56.5（9月56.7)
英・9月鉱工業生産：前月比+0.2％（予想+0.3％、8月ゼロ←+0.1％）
英・9月製造業生産：前月比ゼロ（予想+0.2％、8月+0.3％←+0.4％)
【要人発言】
ドッジ・カナダ中銀総裁
「中国、人民元の急速な変動相場制移行は不適切」
欧州委員会秋季経済見通し
「ユーロ圏インフレ率、2006年2.2％（従来2.2％)、2007年2.1％（従来2.2％)、
2008年1.9％」
「ユーロ圏失業率、2006年8.0％（従来8.4％)、2007年7.7％（従来8.2％)、2008年
7.4％」
「ユーロ圏GDP、2006年2.6％（従来2.5％)、2007年2.1％（従来1.8％)、2008年
2.2％」
「ユーロ・円見通しは、06年平均145円50銭、07年147円60銭、08年144円60銭」
中国国営テレビ
「中国の外貨準備が1兆ドルを突破」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：118円43銭、ユーロ・ドル：1.2701ドル、ユーロ・円：150円42銭、ポン
ド・ドル：1.8963ドル、ドル・スイス：1.2569フラン
【ニューヨーク市場概況】
6日のニューヨーク外為市場では、ドル・円はモスコウ米シカゴ連銀総裁のタカ派発
言や日本の第3四半期成長率が低調になるとの憶測を受けて118円46銭まで上昇した
が、オプション絡みの売りやEU財務相からの「円はかなり弱い」との発言に上げ渋
り118円20銭まで反落し、118円30銭前後で引けた。ユーロ・ドルはECB高官のタカ派
発言や中銀筋の買いに1.2696ドルから1.2726ドルまで上昇し、ほぼ高値で引けた。
ユーロ・円は円キャリートレードの買いに150円38銭から150円58銭まで上昇した。
ポンド・ドルは1.8957ドルから1.8979ドルまで上昇し、ドル・スイスは1.2576フラ
ンから1.2556フランまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
年内までの利下げ確率3.1％で変わらず、来年3月までの利下げ確率11.3％←16.9％
【原油市場】
原油相場は1週間ぶりに60ドル台を回復。OPEC議長のダウコル氏が「現在の原油価格
水準は低すぎる」「明らかな供給過剰にあり、このような状態が続けば更なる減産
を行う可能性がある」と述べたほか、サウジアラビアのヌアイミ石油相も「低い価
格水準は維持可能ではない」との見解を示し、OPEC関係者が追加減産に前向きな姿
勢を示したことから買いが強まった。原油先物価格は一時60.55ドルまで上昇し、
60.02ドル（先週末比+1.5％）で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。相次ぐ買収の発表を好感して終日堅調な展開となった。セク
ター別では、公益事業を除き全面高となっており、特に消費者サービスや各種金融
が上昇した。マイクロソフト会長ビル・ゲイツ氏の資産運用会社やサウジアラビア
のアルワリード皇子からなる投資家グループから買収提案を受けたホテルチェーン
のフォーシーズンズ（FS)が29％の大幅高。また医薬品のアボット・ラボラトリーズ
（ABT)から買収提案を受けた同業のコス・ファーマスーティカルズ（KOSP)も54％の
急騰となった。ステーキ・レストランチェーンのOSIレストランツ（OSI)も22％高。
衛星ラジオのXMサテライト（XMSR)は、決算で損失が予想より軽微にとどまったこと
で買われた。ダウ構成銘柄では、キャタピラー（CAT)とウォルマート（WMT)を除く
全銘柄が上昇、特にアメリカンエキスプレウ（AXP)の上昇が目立った。結局ダウは
119.51ドル高の12105.55、ナスダックは35.16ポイント高の2365.95で取引を終了し
た。明日は中間選挙の投票日となるが、事前の世論調査では民主党有利との結果が
でている。
【通貨オプション】
ドル・円は、利下げ観測の後退に伴うショートカバーが先行、再び118円台へ反発
している。オプション市場では、レンジ相場を受けた売りが続いており、1ヶ月物変
動率は6.525％、3ヶ月物は7.050％から6.750％、6ヶ月物は7.300％から7.100％へそ
れぞれ低下した。
リスクリバーサルでは中期攻防水準をめぐる揉み合いを受けて様子見気配が強く、
25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.55％、3ヶ月物は+0.65％、6ヶ月物は
+0.825％と先週末比変わらずで取引されている。個別では超短期物の118円50銭スト
ライクオプションの買いが目立っていた。
【経済指標】
加・9月住宅建設許可件数：前月比-2.5％（予想-4.0％、8月+9.1％←+8.3％）
【要人発言】
モスコウ米シカゴ連銀総裁（投票権無）
「インフレ期待に警戒が必要」
「物価予想が上昇すれば政策対応が必要」
「ある程度の追加引き上げが必要になる可能性ある」
「インフレ上昇リスクは景気減速リスクよりも大きい」
「経済成長は低調な第3四半期から改善する」
「住宅市場以外の経済は堅調基調を継続」
「インフレは高すぎる水準」
「原油価格の下落は消費を押し上げる」
「貿易赤字の拡大は持続不可能」
「貿易赤字の緩やかな改善を望む」
「07年度の成長は潜在的水準以下となるであろう」
「住宅市場見通しでのリスクは下方」
「インフレは緩やかに低下し始めたが、引き続き高過ぎる水準にある」
「前期の生産性は低い」
「賃金は上昇し始めた」
「経済は堅調なペースで成長」
グリーンスパン前FRB議長
「住宅市場、底つけてはないが最悪期は脱した」
「長期金利を低く抑制してきた要因として共産主義崩壊や中国の世界経済への統合
を指摘した上で、そうした諸要因は一時的な事象であって永続しない」
ウェーバー独連銀総裁
「06年ドイツ成長率は2.25％以上に拡大する可能性がある一方、07年は1.5％前後へ
減速する見通し」
「ECBは07年、08年インフレ見通しは2％超を予想、引き続きインフレ警戒が必要」
「ECB金融政策は引き続き景気刺激型」
ザルム・オランダ財務相
「インフレ見通しは金利よりも原油価格次第」
「現在の原油価格では08年度のインフレ率2％以下も可能」
グラッサー・オーストリア財務相
「円はかなり弱い」
「日本経済は為替相場が示しているよりも強い」
「対ドルでのユーロ相場は安定している」
「為替相場の過剰な変動は望まず」
「07年のユーロ圏経済成長は2.1％の予想を上回り、2.5-3％の可能性」
「原油価格は懸念」
「政策金利はECBが決定」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 118.28 118.46 118.15 118.28
ユーロ・ドル 1.2725 1.2726 1.2691 1.2725
ユーロ・円 150.50 150.58 150.10 150.50
ドル・スイス 1.2557 1.2581 1.2545 1.2555
ポンド・ドル 1.8976 1.8997 1.8950 1.8979
株式市場：
NYダウ 11985.16 12117.71 11984.76 12105.55
ナスダック 2341.08 2371.81 2341.66 2365.95
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.809 4.785
米国債10年物 4.715 4.695
先物市場：
NY金先物 626.0 629.9 624.5 627.9
NY原油先物 59.30 60.55 59.25 60.02
シカゴ日経平均先物 16410 16570 16410 16555
（フィスコ） - 11月7日7時27分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061107-00000002-fis-brf
- 円安、決算に追い風 輸出企業、増収・増益続く 【朝日新聞】 愚民党 2006/11/07 18:29:49
(0)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,ＭＬを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。