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http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003015&sid=aZrCSRtLtA_s&refer=jp_europe
フィデリティのスタビス氏、配当利回り重視でベンチマーク下回る成績
11月1日(ブルームバーグ):フィデリティ・インターナショナルで14億ドル(約1637億円)を運用するジョン・スタビス氏(39)の手法は割安株投資だ。これら銘柄の配当利回りは今年3.5%以上だが、株価は低迷し、スタビス氏の運用成績はベンチマークを下回っている。
同氏のインカム・プラス・ファンドの成績は年初来でプラス10%と、FTSEオールシェア指数の上昇率(13%)を下回っている。ブルームバーグのデータによれば、2005年の同氏の成績はプラス20%だったが、これもベンチマークの22%上昇に及ばなかった。
スタビス氏は「企業の配当利回りが高いのは、選好されない傾向があるからだ」とし、「究極的に私がやろうとしているのはかなり長期の投資を見据えて割安株を購入し、短期的な動向はあまり気にしないということだ」と語る。
9月時点で同氏が保有していたファンド資産の約14%がエネルギー関連銘柄で、それらの配当利回りは高く、株価低迷を反映していた。上位10位銘柄には石油の英BPがあり、同社の利回りは3.6%だったが株価は年初来で5.8%安。スペインの同業ENIの利回りは5.3%で英蘭系のロイヤル・ダッチ・シェルは3.7%だった。
スタビス氏の運用資産の伸びもフィデリティ全体を下回った。インカム・プラス・ファンドの運用資産が1年前から7.5%増にとどまったのに比べ、フィデリティ全体では6月30日時点でほぼ30%増の2756億ドルだった。
F&Cアセット・マネジメント(ロンドン)のディレクター、ピーター・ジャービス氏は「株式配当重視の戦略の落とし穴は、今後の成長に向けた投資よりも株主に対し現金を還元する段階に来た成熟企業に投資しているという点だ」と指摘。「理論的に、成長株に望むような投資利益は期待できない。年金基金のような低リスク志向の投資家が取る戦略だ」と述べた。
まだ勝算あり
それでもスタビス氏にはまだ勝算がある。株式相場が下向きになれば、配当利回り重視の投資家は報われるからで、その日は近いかもしれない。
リサーチ・アフィリエーツ(米カリフォルニア州パサデナ)のロバート・アーノット会長は「市場は素晴らしいことを期待しているが、それは起こらない。07年は弱気相場の年になるだろう」と述べ、企業収益はピークを付け、株式上昇相場は行き過ぎたと指摘した。
相場が下がった2000年から02年にかけて、スタビス氏の前任者フレッド・ゴーティエ氏が運用していた当時のインカム・プラス・ファンドはベンチマークを上回り、スタビス氏が引き継いだ04年にはプラス19%と、ベンチマークの上昇率(13%)を超える成績だった。
現在、スタビス氏のファンドで好調な銘柄は英電力会社のナショナル・グリッド。株価は年初来で18%上昇しているにもかかわらず、配当利回りは3.9%と高い。世界2位のたばこメーカー、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)も10%高で、利回りは3.4%と貢献している。それでも同氏の運用成績はインベスコ・パーペチュアルのニール・ウッドフォード氏など上位のファンドマネジャーらには遠く及ばない。
ウッドフォード氏が運用するハイ・インカム・ファンド(運用資産105億ドル)は06年7−9月(第3四半期)の運用成績がプラス9.9%と、欧州主要株式ファンド中で1位に輝いた(ブルームバーグ調べ)。同氏は9月時点では、スタビス氏同様にナショナル・グリッドやBATに集中して投資しており、BP株も購入し始めた。
違いは英金融株
両者に差が出たのは英国の主要銀行株だ。スタビス氏が保有する10位銘柄にはHSBCホールディングス、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)やHBOSが並んだが、ウッドフォード氏のファンドにこれら金融機関はなかった。特にRBSに不満を示すスタビス氏は「利下げ、競争激化などさまざまな出来事でリターン(投資収益率)が低下した」と指摘する。
そんなスタビス氏は統計学上の「平均回帰」を信じており、これが同氏の投資スタイルに反映されている。つまり、行き過ぎた上昇やリターンの遅れは永遠には続かないという考え方だ。
余暇にはバイクに乗ることを楽しむスタビス氏は5年後の自分をこう語る。「今の私とまったく一緒だ。そして私の運用成績は既に上向いているだろう。」
原題:Fidelity's Stavis, Seeking High Yield, Falls Short of Benchmark(抜粋) {NXTW NSN J80ZNI1A1I4H 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 蒲原桂子 Keiko Kambara 3 kkambara@bloomberg.net Editor:Kobari 記事に関する記者への問い合わせ先: Sarah Thompson in London at sthompson17@bloomberg.net . 更新日時 : 2006/11/01 16:18 JST
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