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http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-10-26/2006102614_02_0.html
トヨタの部品会社 ブラジル人事故死
残業月100時間・厚生年金未加入…
遺族、会社を提訴
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トヨタ自動車の部品を製造するティムス(愛知県豊田市)の工場内で今年二月、ブラジル人労働者マキヤマ・アレイショさんが事故死した問題で、妻のタムラ・ケリーさんと子どもらが二十五日、名古屋地裁に損害賠償請求訴訟を起こしました。
アレイショさんは、人材派遣会社日本ユ・エス・インターナショナル(名古屋市瑞穂区)からティムスに出向。夜勤でロボットプレスラインを動かし、責任者同様の重責で残業が月百時間になることもありました。
二月四日の早朝、アレイショさんは停止した機械を修理しようとして、突然動き出した十トンプレス機に上半身を挟まれ、約二十時間後に死亡しました。会社は、法で定められた安全監督・指導、安全装置の設置・点検、安全教育の義務を果たしておらず、これが事故につながりました。
訴状では、同氏の損害賠償や慰謝料など、合計一億三百六十一万円余を遺族に支払うよう求めています。
また会社は、同氏を厚生年金に加入させておらず、遺族厚生年金が不支給となっています。妻タムラさんは、JMIU(全日本金属情報機器労働組合)愛知支部の援助を受け、会社側に話し合いを求めています。
JMIUの大平敞也・愛知支部副委員長は「プレス機械などの事故は、外国人や派遣労働者に多い。安全対策を怠っているのではないか。また外国人労働者を厚生年金に加入させていない例も目立っている」と指摘しています。