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http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20061021i205.htm から転載。
トヨタの営業利益2兆円、北米好調背景に5年で倍増
トヨタ自動車の2007年3月期連結決算(米国会計基準)で、本業のもうけを示す営業利益が、日本企業としては初めて2兆円を超える見通しとなった。
トヨタは、11月7日の9月中間連結決算発表で、今年5月に1兆9000億円とした営業利益の業績予想を、2兆1000億円程度に上方修正する方向だ。
ガソリン高騰を背景に、北米を中心に低燃費車の販売が好調だった。円安で円換算の利益が膨らんだことも利益水準を押し上げた。
トヨタの営業利益は、02年3月期の1兆円突破からわずか5年で倍増することになる。
トヨタは業績予想のうち、売上高も5月予想の約22兆3000億円から23兆円程度に、税引き後利益も1兆3100億円から1兆4000億円程度に、それぞれ上方修正する方向だ。
税引き後利益は当初は減益予想だったが、一転して過去最高益の予想に修正する。
営業利益の伸びは、企業の本業の好調さと収益力の高さを示すとされ、2兆円台の達成は、販売不振に苦しむゼネラル・モーターズ(GM)やフォードとは対照的に、トヨタが順調に業績を伸ばしていることを裏付ける形となる。
トヨタグループの世界自動車販売台数は順調に伸び、今年度通期では過去最高の845万台と予想されている。特にハイブリッド車をはじめトヨタが得意とする低燃費車の売れ行きが好調だ。
為替相場が1ドル=115円前後と、当初想定した110円から5円程度円安で推移したことも円建ての利益を押し上げ、上半期だけで約1500億円の増益要因となる見通しだ。
中間決算では、中間期で初となる売上高10兆円突破も確実となっている。
(2006年10月21日14時36分 読売新聞)