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「為替」 FOMC控えた買い戻しにドル上昇118.80円、原油一段安56.55ドル／ニューヨーク外国為替市場概況
「FOMC控えた買い戻しにドル上昇118.80円、原油一段安56.55ドル」ニューヨーク概
況 2006年10月21日（土曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子／片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:20JST 「FOMC控えた買い戻しにドル上昇118.80円、原油一段安56.55ドル」
【ロンドン市場概況】
20日のロンドン外為市場では、イギリスの第3四半期GDPが予想を上回ったことを
受けてポンド買いが強まり、ポンド・ドルは1.8772ドルから1.8829ドルまで上昇、
ユーロ・ポンドは0.6725ポンドから0.6697ポンドまで下落、ポンド・円は222円21銭
レベルから222円70銭レベルまで上昇した。
ドル・円は118円40銭から118円15銭まで下落したが、118円オプション防戦のドル
買いに下げ渋った。ユーロ・ドルは1.2636ドルから1.2601ドルまで弱含みに推移、
ユーロ・円は149円47銭から149円08銭まで下落し、ドル・スイスは1.2566フランか
ら1.2601フランまで上昇した。
【経済指標】
英・第3四半期GDP：前期比+0.7％（予想+0.6％、第2四半期+0.7％）、前年比+2.8％
（予想+2.7％、第2四半期+2.6％）
【金融政策】
ロシア中銀、リファイナンス金利・翌日物金利を11.5％から11％に引き下げ
【要人発言】
OPEC・イラン石油相
「今日の大幅減産で12月の追加減産必要なくなることを期待」
「原油価格の下限は設定していない。特定の価格水準を定めていない」
ボールズ英財務閣外相
「経済成長率が予想を上回り、国際商品価格に上昇圧力、警戒が必要」
「民間・公的部門の賃金設定・賃金交渉では規律が必要だ」
リーカネン・フィンランド中銀総裁
「ユーロ圏にインフレ圧力」
「インフレ圧力はエネルギー、流動性に起因」
「ユーロ圏中期的な経済と物価について評価している。中期的には物価に上昇圧力
がある」
独政府成長率見通し
「2006年の成長率見通しを1.6％から2.3％に上方修正」
「2007年の成長率見通しを1.0％から1.4％に上方修正」
グロース独経済相
「ドイツの観点からはECBは利上げを急ぐ必要ない」
「ECBは責任ある行動をとるものと確信」
「2007年の賃金交渉は抑制されたものに」
金正日北朝鮮総書記
「これ以上核実験を行う計画はない」（中国特使に対し表明）
ライス米国務長官
「中国の唐特使は北朝鮮に核実験の深刻性について強いメッセージを送った」
李中国外務相
「特使の派遣は少なくとも相互理解を深めた」
「（中朝双方は）六カ国協議再開について討議した」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：118円38銭、ユーロ・ドル：1.2617ドル、ユーロ・円：149円34銭、ポン
ド・ドル：1.8844ドル、ドル・スイス：1.2582フラン
【ニューヨーク市場概況】
20日のニューヨーク外為市場では、来週にFOMCを控えて薄商いの中、ドル・円は米
債券利回り上昇を受けたショートカバーに118円24銭から118円80銭まで上昇し、ロ
シア筋とされる売りに若干伸び悩み118円65銭前後で引けた。ユーロ・ドルは短期投
機筋の売りに1.2632ドルから1.2597ドルまで下落したが、オプション絡みの買いが
下値を支えることで1.2615ドル前後に戻して引けた。ユーロ・円はショートカバー
に149円26銭から149円86銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.8860ドルから1.8799ド
ルまで下落し、ドル・スイスは1.2562フランから1.2603フランまで上昇した。
【FF先物米金利変更織り込み率】年内利下げ確率0％、3月利上げ確率11.3％
【原油市場】
原油相場は57ドルを割り込み、約11ヶ月ぶりの安値水準に下げた。OPECの予想を上
回る120万バレルの減産決定や12月の追加減産可能性を受けて時間外取引では強含ん
だが、OPEC加盟国による減産実行に対する懐疑的な見方から売りが強まり通常取引
は終始軟調に推移した。原油先物価格は昨年11/30以来の安値となる56.55ドルまで
下落し、56.82ドル（前日比-2.9％）で引けた。なお、今週の原油価格の騰落率は-
3.0％となった。
【株式市場概況】
NY株式相場はまちまち。主要企業の決算は概ね好調だが、前日に12000ドルの大台
を上回ったことによる達成感から利食い売りも散見され、小幅な値動きに終始する
展開となった。セクター別では、電気通信サービスやソフトウェアサービスが上昇
する一方で耐久消費財・アパレルやエネルギーが軟調。昨日好決算を発表したグー
グル（GOOG)が上昇。また半導体のザイリンクス（XLNX)も予想を上回る決算を発表
して買われた。一方でサンディスク（SNDK)は、今期の売上げが15〜20％落ち込むと
の見通しを示したことで急落した。ダウ構成銘柄では、予想を下回る決算を発表し
たキャタピラー（CAT)が大幅安。一方でメルク（MRK)は、好決算を発表して堅調に
推移した。結局ダウは9.36ドル安の12002.37、ナスダックは1.36ポイント高の
2342.30で取引を終了した。ダウは週を通じても12000ドルを上回って引けた。来週
は引き続き主要企業の決算発表が数多く予定されているほか、FOMC（連邦市場公開
委員会)も控えている。
【通貨オプション】
ドル・円は、米景気減速懸念から一旦は下落したものの、債券利回りの上昇を受
けたショートカバーに反発した。118-120円のダブルノータッチオプションに絡んだ
取引に、当面118円-120円のレンジ相場観測が強まり、オプション市場では、1ヶ月
物変動率は6.950％から6.750％、3ヶ月物は7.225％から7.100％、6ヶ月物は7.625％
から7.525％へそれぞれ下落した。
リスクリバーサルでは、一旦円先安観が後退した事で円コール買いが強まり、25デ
ルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.275％から+0.300％、3ヶ月物は+0.450％か
ら+0.525％、6ヶ月物は+0.650％から+0.700％へそれぞれ拡大した。
【経済指標】
カナダ・9月消費者物価指数：前月比-0.5％（予想-0.3％、8月+0.2％）前年比
+0.7％（予想+0.9％、8月+2.1％）
カナダ・9月消費者物価コア指数：前年比+1.7％（前年比予想+1.5％、8月+1.5％）
【要人発言】
特に無し
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 118.38 118.80 118.13 118.71
ユーロ・ドル 1.2626 1.2636 1.2597 1.2612
ユーロ・円 149.46 149.86 149.08 149.70
ドル・スイス 1.2579 1.2603 1.2562 1.2593
ポンド・ドル 1.8777 1.8860 1.8772 1.8832
株式市場：
NYダウ 12013.01 12048.87 11941.94 12002.37
ナスダック 2349.80 2349.36 2329.13 2342.30
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.910 4.909
米国債10年物 4.782 4.788
先物市場：
NY金先物 602.3 602.8 594.5 596.4
NY原油先物 58.35 58.45 56.55 56.82
シカゴ日経平均先物 16650 16650 16570 16610
（フィスコ） - 10月21日6時25分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061021-00000001-fis-brf
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