★阿修羅♪ > 国家破産48 > 219.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200610160025a.nwc から転載。
円安に強まる風当たり 外為市場「プラザ合意」以降最低水準
円の9月の実質実効為替レート(1973年3月=100)が101・3となり、主要国がドル高の是正と円安誘導を決めた1985年9月のプラザ合意以降で、最低水準を記録した。同レートは、他通貨に対する円の相対的な価値を示し、低いほど輸出に有利。政府は国内経済を後押しする観点から円の下落を黙認してきたが、日本の景気拡大が戦後最長のいざなぎ景気に並ぶ中、今後円安に対する国際社会の風当たりが一段と強まる可能性がある。
日本はバブル崩壊後、金融不安と景気後退に直面。日銀は量的緩和政策を導入し、金融面から景気回復を支援した。円は低金利を背景に外為市場で売られ、割安な円相場が「景気を下支えしている」(大田弘子経済財政担当相)格好だ。
最近では、北朝鮮の核実験実施の発表による「地政学的リスク」を理由に一段と売り込まれ、1ドル=120円をうかがう気配だ。
円安に対する海外の不満は根強い。特に欧州は、ユーロ高による輸出鈍化を懸念。ドイツのシュタインブリュック財務相は、先に「円は力強い日本の成長を反映すべきだ」と述べるなど、円相場を「実力以下」とみて是正を求めた。欧州中央銀行(ECB)は、年内にも再度利上げする公算が大きいが、日銀の追加利上げは依然不透明なまま。日本の低金利が続くと、欧州との金利差拡大で円がさらに下落する恐れがある。
市場からは「11月には米国の中間選挙もあり、円安がこれ以上進めば、同国からも攻撃される可能性がある」(市場関係者)などと危ぶむ声が出始めた。
◇
【用語解説】実質実効為替レート
日銀がドルやユーロ、人民元などの15通貨(26カ国・地域)と円との為替レートを、貿易額の大きさや各国の物価変動を反映して指数化したもの。円が変動相場制に移行した直後の73年3月を100とし、数字が大きいほど円高、小さいほど円安であることを示す。