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□ファーストリテイリング・柳井正CEOの胸算用 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2581154/detail
ファーストリテイリング・柳井正CEOの胸算用
「今年度はグローバルビジネス元年。われわれが世界の市場で認められる年にしたい」
ユニクロを運営するファーストリテイリング代表取締役会長兼CEOの柳井正氏は12日の決算発表会見で、新たなステージに踏み出す決意をこう語った。
06年8月期決算が国内事業や新規グループ企業の寄与で好決算(売上高前期比16.9%増の4488億円、経常利益同24.8%増の731億円)となったせいだろう、柳井氏は弁舌爽やか。業績低迷に苦しんでいた数年前の言動とは一変。
2010年に売上高1兆円グループ企業となることを改めて標榜。さらに世界ナンバーワンのカジュアルウエア企業というもうひとつの課題を自らに課したのである。
ふたつのコミットメントをブチ上げた柳井氏の勝算は? 主要な戦略は、ユニクロ事業の拡大とM&Aの2本柱。国内事業を牽引する大型店の出店攻勢はもちろんだが、カギを握るのは海外進出にある。とくに米NYに乗り込んだことだ。ファッションの街、ソーホー地区に1000坪というユニクロ最大の店舗を構えた。まさにユニクロを代表するグローバル旗艦店。
「世界のユニクロになれるかどうかは、ひとえにここでの成功にかかっている」(業界関係者)
5年前の英・ロンドン進出は期待したほどの成果を残していない。いささか不安になるが。
「NYにリサーチセンターを置いて、流行やデザイン、好みなどを研究しています。ロンドンでの教訓を生かし用意周到な準備の上で臨んでいるようです」(経済ジャーナリスト)
カネのかけ方も違う。11月オープンなのに2カ月前にはニューヨークを走るタクシーのユニクロのCMを出していた。06年度と07年度(予想)の米国での事業は合計20億円以上の赤字を見込んでいるが、この大半がプロモーションコスト。柳井氏の気合の入り方はハンパじゃない。だが忠告する人もいる。
「ユニクロが海外で成功するために最も重要なことは、柳井氏の意向を踏まえてきちんとマネジメントできる人材を現地のトップに据えること。かつて、側近だった沢田・玉塚両社長が柳井氏の元を去ったが、同じことを繰り返してはいけません」(外資系証券幹部)
ユニクロの成否はやはり柳井氏次第か。
【2006年10月13日掲載】
2006年10月16日10時00分