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「為替」 北朝鮮核実験実施受けた円売り先行119.22銭、原油反発61.30ドル/ニューヨーク外国為替市場概況
「北朝鮮核実験実施受けた円売り先行119.22銭、原油反発61.30ドル」ニューヨーク
概況 2006年10月10日(火曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:29JST 「北朝鮮核実験実施受けた円売り先行119.22銭、原油反発61.30ドル」
【ロンドン市場概況】
9日のロンドン外為市場では、ドル・円は、ポジション調整とみられるドル売りで
119円19銭から118円96銭まで下落し、ユーロ・円は150円17銭から150円02銭まで下
落した。ポンド・ドルは、イギリスの生産者物価指数の低下を受けて一時1.8688ド
ルから1.8659ドルまで売られた後、1.8687ドルに買い戻された。ユーロ・ドルは、
ドイツの鉱工業生産が大幅に上昇したものの特に反応はみられず、1.2596ドルから
1.2614ドルで小動きが続いた。ドル・スイスは1.2596フランから1.2608フランで取
引された。
【経済指標】
独・8月貿易収支:+121億ユーロ(予想+118億ユーロ、7月+120億ユーロ)
英・9月生産者物価指数・投入指数:前月比-1.8%、前年比+5.2%(予想-1.5%、
+6.1%)
英・9月産出指数:前月比-0.3%、前年比+1.8%(予想+0.1%、前年比+2.0%)
独・8月鉱工業生産:前月比+1.9%(予想+0.2%、7月+0.8%←+1.2%)
【要人発言】
ノ・ムヒョン韓国大統領
「韓国、北朝鮮の実験が核実験かどうか依然調査している」
「韓国軍は、北朝鮮の挑発行為に対応する準備を整えている」
「韓国は断固かつ公平に対処する」
安倍首相
「北朝鮮の核実験は重大な脅威との認識で日韓首脳が一致」
「北朝鮮に対して断固とした対処することで日韓首脳が一致」
「北朝鮮に対する厳格な措置の検討を直ちに開始する」
「日米同盟の抑止力向上のため、米国と緊密に連携」
「放射能被害が発生しないよう監視体制を万全にする」
「日本独自の厳格な対応は速やかに決めていく」
日本政府筋
「日韓首脳会談、北朝鮮に核放棄させる対応をとるべきとの認識で一致」
塩崎官房長官声明
「北朝鮮に対し厳重に抗議、断固として非難する」
「北朝鮮に対し速やかに厳格な措置取ることを検討中」
「各国と連絡を取り事実関係を確認中」
プーチン・ロシア大統領
「ロシアは北朝鮮の核実験を無条件で非難」
尾身財務相
「(北朝鮮)金融制裁の拡充・強化を検討」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:119円09銭、ユーロ・ドル:1.2611ドル、ユーロ・円:150円17銭、ポン
ド・ドル:1.8674ドル、ドル・スイス:1.2603フラン
【ニューヨーク市場概況】
9日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は北朝鮮の核実験実施を受けた円売り
に119円22銭まで上昇したが、オプションバリアー防戦売りや、欧州市場引けにかけ
た利食いに119円03銭まで下落し、119円10銭前後で引けた。本日は米国コロンバス
デーの祝日で債券市場が休場になるなど、市場参加者が少ないことで薄商いとなっ
た。
ユーロ・ドルは、ユーロ・クロス絡みの売りに1.2611ドルから1.2591ドルまでじり
安推移し、1.2600ドル前後で取引を終えた。ユーロ・円は極東地政学的リスクを受
けた円売りに一旦150円24銭まで上昇したが、オプション絡みの売りやリアルマネー
の売りに押され149円96銭へ下落した。ポンド・ドルは1.8636ドルへ下落後に1.8680
ドルまで上昇し、ドル・スイスは1.2599フランから1.2622フランまで上昇した。
【FF先物米金利変更織り込み率】年内利下げ確率6.2%
【原油市場】
原油相場は上昇。OPEC加盟国6ヵ国が原油価格の回復に向けて合計で日量100万バレ
ルの自主的な減産で合意したことから終始買いが先行した。NYMEX原油先物価格は一
時61.30ドルまで上昇。取引終了前にOPEC報道官が「今月の緊急会合は開催しない」
と述べ、追加的な減産に関する警戒感が後退したことで伸び悩み、結局59.96ドル
(先週末比0.3%安)
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。北朝鮮の核実験問題や原油価格の上昇を受けて朝方は下落して
始まったものの、今週から本格化する7-9月期企業決算への期待から緩やかに上昇す
る展開となった。セクター別では、耐久消費財・アパレルや小売が上昇した一方、
エネルギーやヘルスケア機器・サービスが下落。ケーブルビジョン(CVC)は、経営陣
のドラン家によるMBOの買収提案で10.7%上昇。動画共有サイト「YouTube」の買収
で合意間近との見方からグーグル(GOOG)も続伸。その一方でPNCフィナンシャル・サ
ービシズ(PNC)はマーカンタイル・バンク・シェアーズ(MRBK)を総額60億ドルで買収
すると発表して4.3%下落となった。ダウ構成銘柄では、モルガンスタンレーが投資
判断を引き上げたマクドナルド(MCD)が堅調。結局ダウは7.60ドル高の11857.81、ナ
スダックは11.78ポイント高の2311.77で取引を終了した。グーグルは総額16.5億ド
ルの株式交換で「YouTube」を買収することで合意に達した。「YouTube」は動画配
信で約46%のマーケットシェアを誇っており、グーグル・ビデオの強化が期待される
一方、著作権や違法動画コンテンツの問題にどう対応するかが注目される。
【通貨オプション】
ドル・円は、北朝鮮が核実験を実施した事を受けて円売りが先行し8ヶ月ぶりの円
安となった。オプション市場では、116-119円のレンジが抜けた事を受けて変動率が
上昇している。1ヶ月物変動率は6.650%から7.225%、3ヶ月物は6.900%から
7.225%、6ヶ月物は7.375%から7.450%へそれぞれ上昇した。リスクリバーサルで
は、極東地政学的リスクを受けて、ドル・円が中期抵抗水準を突破した事などから
円先安感が台頭し、円コール買いが後退した。25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月
物は+0.650%から+0.400%、3ヶ月物は+0.800%から+0.575%、6ヶ月物は+0.875%
から+0.725%へそれぞれ縮小した。
個別ではファンド筋の価格が低下した円コール買い意欲が見られていた。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
ブッシュ米大統領
「核実験実施は挑戦的行為」
「日本や中国、韓国、ロシアなどの関係国と北朝鮮の行動は容認できぬ行動として
一致」
「北朝鮮は国際社会の意志を無視した行動をとっており、国際社会はこれに答える
行動を取る」
韓国メディア報道
「追加核実験の可能性」
NATO(北大西洋条約機構)
「同国に直ちに核開発を停止すると共に、条件無しで6ヵ国協議へ戻るよう要請し
た」
イエレン米サンフランシスコ連銀総裁(投票権有)
「政策金利はインフレ抑制に適切水準」
「現在の政策金利はわずかに引締め的なレンジ」
「過去の利上げの影響は十分には出ていない」
「金融政策は指標に沿ったものとなるべき」
「利上げ休止は連銀に指標を評価する時間を与える」
「原油価格の下落はコア価格への圧力を減少」
「インフレ見通しは引き続き不透明」
「住宅市場の減速のスピードには驚き」
「インフレには更なる進展が必要」
「金利、原油価格が成長を抑制」
「潜在的水準以下の経済成長継続」
ベルギー中銀副総裁
「ECBは追加利上げの可能性も」
「市場の利上げ予想は理にかなっている」
「しかしながら、原油価格など不透明感は強く、利上げは指標次第」
グラッサー・オーストリア財務相
「07年ユーロ圏経済成長見通しは良好」
「EUの経済成長下方リスクは少ない」
ザルム・オランダ財務相
「ユーロ圏の景気回復は強い」
「為替相場はいつでもリスク」
ユンケル・ルクセンブルグ首相兼財務相
「為替相場に注視する必要」
アルムニア欧州委員会委員
「原油価格は引き続きユーロ圏成長リスクとなる」
「ドイツ付加価値税(VAT)引き上げの影響は誇張されている可能性」
「米国の景気減速は欧州成長の妨げともなり得る」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 119.19 119.22 118.96 119.10
ユーロ・ドル 1.2600 1.2614 1.2591 1.2600
ユーロ・円 150.16 150.24 149.96 150.07
ドル・スイス 1.2602 1.2622 1.2596 1.2613
ポンド・ドル 1.8675 1.8688 1.8636 1.8676
株式市場:
NYダウ 11849.56 11872.94 11813.22 11857.81
ナスダック 2297.76 2317.42 2295.25 2311.77
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 休場
米国債10年物 休場
先物市場:
NY金先物 580.6 583.4 572.5 582.8
NY原油先物 60.45 61.30 59.95 59.96
シカゴ日経平均先物 16370 16370 16290 16300
(フィスコ) - 10月10日6時31分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061010-00000001-fis-brf