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http://japanese.china.org.cn/business/txt/2007-01/19/content_7681732.htm
四大国有商業銀行の改革、2007年から新段階に入る
2006年には、中国銀行、中国工商銀行が前後して国内A株市場に上場し、この2つの株式指数構成銘柄の動きが株式市場で注目を集めていると同時に、商業銀行の株式制改革の成果をアピールすることともなっている。
ここ数年、中国建設銀行、中国銀行、中国工商銀行に代表される国有独資商業銀行の株式制改革が注目の的となっており、3行の相次いでの株式会社制改造の完了と香港・内陸部株式市場への上場は、中国の金融改革の歴史にすばらしい一ページを添えることとなっている。中国農業銀行も現在、内部の改革に積極的に取り組み、株式会社への制移の準備に力を入れている。2007年は、四大国有商業銀行の新しい出発点となり、商業銀行の改革は新たな階に入ろうとしている。
経済学者の胡祖六氏は、現在、中国銀行業大手の中国建設銀行、中国銀行および中国工商銀行などの財務状況や収益状況はこれまでで最も望ましいものとなり、業務経営能力の面でこれまでのいかなる時期に比べても最も国際競争力をつけているものである、と商業銀行の改革を高く評価している。
中国建設銀行、中国銀行、中国工商銀行の株式制改革試行銀行3行では、現在、株主総会、董事会(取締役会)、監事会(監査会)と管理層の間で、職務遂行、効果的な相互けん制、協調による運営の構図とメカニズムが徐々に形成られている。3行の銀行本部における改革は基本的に完了しており、機構、人員、機能の調整はおおむね所定の目標を達成している。これを基礎に、3行は所属支店・機関に改革の深化に関する案を通達し、所属支店・機関において組織構造の改革および業務管理の流れの健全化を行い、絶えず改革の重点を末端へと広めている。
3行はまた、戦略投資家の導入を契機として、絶えず新しい業務分野を開拓し、金融革新を強化し、金融サービスの質的向上にテコ入れをしている。中国工商銀行と中国建設銀行は基金管理会社設置のテスト行となっており、管理部門の要求に基づき、世界の著名な機構と共同で合弁基金管理会社を設立し、ファンド商品の発売に成功している。
制度改革の完了いらい、3行はイメージを一新し、自己資本率、資産の質および収益力などの財務指標は制度改革前に比べて著しい改善が見られ、財務状況は根本的に好転している。2006年6月末現在、中国銀行、中国建設銀行と中国工商銀行の自己資本率はそれぞれ12.4%、13.15%、10.74%で、いずれも国際基準をクリアしており、不良債権比率もそれぞれ4.19%、3.51%、4.1%で、制度改革前より大幅に縮小し、2006年上半期における3行の税引き前利益はそれぞれ40.13億元、328.14億元、385.85億元で、前年同期比それぞれ14.99%、3.4%、9.13%増となった。
国有商業銀行の株式制改革の成功の経験に言及した際、胡祖六氏は次のように語った。
中国のWTO加盟後の銀行業改革における目覚しい成果は、中国の思い切った構造改革が背景にある。これは内的要因であると同時に、銀行業が著しい変化を遂げるためのよりどころでもある。しかし、いかなる客観的なアナリストも、中国の銀行業改革は決して内向きの主観的なものだけではないと認識している。中国の銀行業改革はWTO加盟後のさらなる開放および開放によってもたらされた改革のプレッシャー、国際金融機関の経験・知識・資本のおかげでもある。
「百里を行くものは、九十を半ばとす」と言われるように、上場は銀行改革の最終目標ではなく、商業銀行の株式制改革には長期性、複雑さと困難さがともない、目下の成果はなお初歩的なものに過ぎない。
中国建設銀行、中国銀行、中国工商銀行3行が上場を果たした後、引き続き経営メカニズムの転換、規範的なコーポレートガバナンスの整備に力を入れており、徐々に国際競争力のある近代的商業銀行に育て上げることはなおこれらの銀行の課題である。一方で、中国農業銀行はどのようにして株式制改革を進めるのかが2007年の商業銀行改革の注目すべきところである。
世界の先進的な銀行と比較して、国有商業銀行は会社構造、経営メカニズムと成長パターン、リスク抑制メカニズムなどの面で依然として大きな開きがある。これと同時に、中国のWTO加盟後の移行期がすでに終わり、金融業がいっそう開放的なものとなり、国有商業銀行はさらに厳しい市場競争に直面することになっている。
マクロの面から見ると、中国は社会主義市場経済体制を健全化させるという重要な段階にあり、国民経済や産業構造が絶えず調整され、国有企業も軌道修正や制度改革に取り組んでおり、市場経済に相応しい金融法規の整備を必要としている。これらの要素はいずれも改革試行銀行の資産の質と財務状況、今後における国有商業銀行の改革と発展に影響を及ぼすものとなろう。
国有商業銀行は今後、引き続き思い切った経営メカニズム転換に努め、内部における相互けん制を強化し、金融リスクの抑制に力を入れ、、不良資産の増加と経営利益の低下に注意を払い、責任追及制度を全面的に実施し、規則違反・業務上過失関連事項を厳しく調査し、経営の健全化を図る必要がある。同時に、国は商業銀行の税収制度の調整、預金保険制度の整備、社会信用システム構築の加速などを含めた改革関連措置の実施を促し、金融改革をいっそう推し進め、国が持株の銀行の良好なイメージを確立させるべきである。
「チャイナネット」2007年1月19日