★阿修羅♪ > 国家破産48 > 1044.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 不二家は嵌められたのか [はぐれ医者の八つ当たり日記] 投稿者 white 日時 2007 年 1 月 18 日 12:29:09)
M&Aが集中する業界
マーケット / 2006-12-28 09:57:46
http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/d/20061228
ダウは12510を超えて引けまして、まさに絶好調。あれだけウォールストリートにボーナスが出れば上がるしかない・・・・といっていたらまさに上がるしかないわけでして、日本はしょぼいと思われている方も多いかもしれませんが、こっちだってたいしたもんですよ。トヨタなんてこの1ヶ月で1000円も上がって高値とってますからね。王道を行った方は大正解の一年でした。
しっかし、これだけの大型株が1ヶ月で1000円も上がるってのは実は大変なことでして、日経平均なんか見てると気がつかないんですがこの強さはすごいです。アメリカの金余りがまわりまわってこちらに入っているので、昨日申し上げたM&A絡みの話もますます活発化することでしょう。期待は大きいですな。
さて、いよいよ明日が大納会となりまして、今年もあと2日。ぐっちーも貧乏暇なし状態でろくな書き込みができませんが、昨日の記事に関連して来年のM&Aの目玉は何か、というご質問が多数ありましたのでまず一回目のお答えという事で、来年のM&Aメニューその1!!.
業界で言えば間違いなく食品業界(飲料を含む)が再編の目玉です。これは不況でもあまりシェアー変動がない、ここで再々申し上げている所謂「ローテク」業界の代表選手ということになる訳です。
例えばそれはしょうゆであったり、ソースであったりする訳ですが、お茶とか、コーヒーなんかも含む事になります。給料が減ったからといって醤油を節約する、という話は聞かないですよね。外で飲むコーヒーは減らしますが家で飲む分は仕方ない・・・訳ですよ。アメリカにあるルートビアってやつ(沖縄で飲めますな)が典型例で戦後60年、飲料に於けるルートビアのシェアーはずーっと3%でありまして、こういうものがM&A,特にLBO(借金で買収資金を賄う手法)なんかには最適な業界です。思い切り借金をして買収しても返済計画に狂いが生じない訳ですね。
また、 この業界はパイそのものが大きくなっている訳ではないので寡占状態になっている事が多く(輸出市場は除く)、その意味では一度M&Aで入り込んでしまえばそのシェアがそのまま転がり込む、という買い手にとっては経営ノウハウさえもっていれば大変おいしい市場。買ったら急に技術が陳腐化してしまったというリスクのあるIT業界とは訳が違うんです。
この観点からは当然ビール、アルコール飲料も含まれることになります。具体例で、例えばサッポロビール。業界3位とはいえ、それ以下のライバルはサントリーしかいないわけです。ノンアルコールもやっている。販路も持っている。ブランドイメージも確立している。ライオンなんてビアホールも持っていて、ワタミあたりに切り売りするとかなりもうかりそうですな。で、時価総額はたった2500億円!! 狙われて当然でしょう!?。誰が指導したか知りませんが妙な買収防衛策を導入しているのも承知していますが、こんなんでほんとに大丈夫だと思っているとしたら、それこそ狙いどころですね。サッポロさん、これ、間違ってます、はっきりいって(笑)。
醤油といえばキッコーマン。食品会社は総じて時価総額が低いので狙いたい放題です。ハウス、ブルドックソース、伊藤園、最近はやりのインスタントラーメン会社もいいですね。森永、グリコ、明治、雪印あたりまですべて狙いどころでしょう。先回りして買っておく、というのはせこい、というお声もありましょうが、立派な投資戦略です。M&A関連ということでは、まずは食品飲料銘柄でお気に入りのところを物色されるのが一つの方法だと思いますよ。
コカコーラ当たりも今は独自にソフトドリンク路線を走っている訳ですが、日本ではいまひとつですよね。「一」よりは「おーいお茶」だったり「いえもん」が売れている現状からすれば一発狙ってくる可能性は大です。
因みにコカコーラはアメリカ企業としては決して時価総額が大きくなく、1000億ドル強の会社(例えばGEは3000億ドルあります)。しかし伊藤園はせいぜい20億ドルですから、まあ、ちょっとしたお小遣いで買えちゃう範囲ですね。だいたい、時価総額の感覚はどこの業界もこんな感じなんです、日米比較をすると。
ということで、いままで安定したシェアにあぐらをかいていた食品飲料業界が再編の目玉ということがおわかり頂けましたでしょうか。来年はキッコーマンがコカコーラブランドで発売されたりするかもしれませんよ。赤い醤油・・・・だったりして!!