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BIS規制が浸透し、銀行監視が一般的になり
不良債権の残高をコントロールすることによってアメリカの経済
はいままで見られなかった現象が出始めている。
FRBが次ぎやる仕事は、次のリセッショッンに向けて、
銀行の数が、国内の経済に比し過剰なのか?
不足なのか、見極めることである。
アメリカには現在7000行の銀行があるそうだ。
最近 野村證券でHSBCのレポートを出してもらった。(無料です)
なぜ、HSBCなのかというと、先進国景気の先行指数としての役目があるからだ。
そのレポートのなかで業績動向のなかで
「主に米国事業における資産の質の悪化から懸念が生じている」
とあった。
アメリカの不良債権の動向はこれから、現れるようだ。
一番心配なのは、オランダ系、フランス系、スペイン系の銀行がM&Aを行い
手にしたアメリカの地銀である。
思わぬところから、決算不調が現れるかもしれないというのが心配である。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djBKJ6879.html
米地銀、不良債権増加が業績の懸念要因に
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米地銀のウェルズ・ファーゴ(NYSE:WFC)、USバンコープ(NYSE:USB)、マーシャル・アンド・イルズリー(M&I)(NYSE:MI)が16日発表した10−12月期決算はいずれも増益となった。だが不良債権が増加したことにより、信用の質の低下が深刻化するとの懸念が深まった。
従来の基準からすると融資構成は健全さを保っているが、同四半期の決算からは、景気減速や住宅市場の低迷で打撃を受ける消費者や企業が増えていることがうかがえる。M&I(ウィスコンシン州ミルウォーキー)の不良債権は前年同期の1億5000万ドルから96%増の2億9400万ドルとなった。貸し倒れは30%増の1500万ドル。要因は建設業と不動産開発向けの融資を中心とした各種の不動産関連ローンだった。商業用不動産や住宅向けのローンも不良債権が増えた。ただ、同行の全般的な信用の質は他行よりも良い水準にある。
時価総額で米銀4位のウェルズ・ファーゴ(サンフランシスコ)は、正味貸し倒れ損失が前年同期比3.3%増の7億2600万ドル。時価総額で米銀6位のUSバンコープ(ミネソタ州ミネアポリス)の貸し倒れは21%減の1億6900万ドルとなった。ただ、「個人向け融資の貸し倒れは年内に徐々に増える」との見通しを示している。また、「商業融資の貸し倒れは今後数四半期にわたって増える」と付け加えた。
独立系調査会社クレジットサイツのアナリスト、デビッド・ヘンドラー氏は「ついにこのような事態になった」と述べた。同氏はかなり前から、信用の質が悪化すると警告していた。事業の多様化が進んでおらず建設業と住宅向けのローンへの依存度が高い中小規模の銀行が、より大きな痛手を被るだろうとの見方を示した。
銀行は引き続き厳しい金利環境に直面しており、預金金利より貸出金利を高く設定して利益を生み出すことが難しくなってきている。主要銀行が16日に発表した決算をみると、事業を多様化した銀行はこうした打撃を和らげていることを示している。
主に米中西部から西部で営業しているウェルズ・ファーゴでは、住宅ローンによる収入が減少した一方、中規模から大規模の企業への融資は16%増加した。また、デビットカードとクレジットカードの手数料を引き上げたことや、自己勘定で運用していた資産を売却したことが奏功した。利回りの低い長期債券を7−9月期に売却したことなどから、貸出金利と預金金利の差である利ざやは拡大した。純利益は13%増の21億8000万ドルとなった。
USバンコープは、利ざやが縮小したものの、信託や決済などによる手数料収入の増加、税率の低下、厳しい支出管理で相殺した。10−12月期の利益は4.5%増の11億9000万ドルとなった。M&Iの同四半期の利益は16%増の2億0540万ドル、総収入は15%増の8億9800万ドルだった。
銀行各行は、信用の質は全般に健全だとしている。だがアナリストや投資家は、ほかの銀行の決算をみて警戒するとみられる。主に住宅金融を手掛けるインディマック・バンコープ(NYSE:NDE)(カリフォルニア州パサデナ)は16日、信用の質の低下を理由に、10−12月期の利益見通しを大幅に引き下げた。
各行の株価の16日終値は、ウェルズ・ファーゴが前週末比0.72ドル(2.03%)高の36.23ドル、USバンコープは同0.20ドル(0.56%)高の35.75ドル、M&Iは同0.01ドル(0.02%)高の48.05ドル。インディマックは3.05ドル(7.00%)安の40.50ドルとなった。
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