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防犯カメラ 白黒の色特定
2006年12月12日
群馬大工学部（桐生市天神町）の藤井雄作・助教授らの研究グループは、カラーフィルターと特殊な分析ソフトを組み合わせて、防犯カメラの白黒画像の色を特定するシステムを開発した。防犯カメラに写った犯人の衣服などの色が正確に再現できるといい、県警に協力を求めて実用化を目指している。
藤井助教授らのグループは、白黒画像の明るさを分析して色を特定する特殊なソフトを開発。白黒画像をカラーフィルターに通すと、フィルターと同系色の部分が白っぽく映ることから、事前に赤、青、緑の３色の透過性フィルムで作ったフィルターを防犯カメラのレンズに張り付けておき、画像の明るさから色を割り出す。色を特定するには、３枚以上の画像が必要。
３色の組み合わせで「人間の目で見えるすべての色を再現できる」（藤井助教授）としており、画像を分析して色を特定するまで、わずか数分という。フィルターの生産コストも１個１０円程度と安価で、フィルターの色を増やせば、さらに精度が増すという。
１年ほど前、県警の捜査員から「防犯画像の色を特定できないか」と相談されたのが開発のきっかけだった。藤井助教授は「運用されている防犯カメラは、まだ白黒が主流。簡単、低コストで白黒画像の色が瞬時に判明し、事件事故の捜査に大いに役立つと期待する」と話している。
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