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http://www.excite.co.jp/News/bit/00091164701320.html
茨城県取手市に、2006年10月1日から走りはじめた、コミュニティバス。このバスに乗った友人は、ひと言目にこう言いました。「すごいですよ、バスのデザイン。まるで“耳なし芳一”みたい(笑)」
?? なんでしょう、それは? しかし、そのバスの写真を見て、一発で納得いたしました。
路線ごとにイメージカラーが定められ、そのカラーをベースに、バス全体をラッピングするかのように描かれた、文字文字、文字。うひゃあ、これはかなりのインパクトです。
怪談「耳なし芳一」のように、お経でも描かれているのか? とじっくり読んでみましたところ、「smile」「緑の散歩道」「水を中心とした芸術の町」「大きな稲と太陽の絵がある」などなど。実にポジティブな言葉が並んでいます。
それもそのはず、これらの言葉は取手市民が感じる取手市のイメージを文章化したものだったのです。
デザインを担当したのは、なんとあの日比野克彦氏。取手市には東京芸術大学のキャンパスもあり、芸術の町としての取手をアピールする意味もあったのでしょう。大胆ですけれど、心憎い人選です。
そのイメージを単に活字化しただけでは、堅苦しくて重いものになったかもしれませんが、日比野氏が描くことによって、文字は絵のようにも感じられ、不思議な温かみがあります。
一回乗車につき100円。一日乗車券はなんと200円。ノンステップバスを採用して、バリアの少なさや、環境への配慮もばっちり。そうそう、バス停のデザインもなかなか可愛いものに仕上がっています。
取手市内を車で走っていると、ときどきこのバスとすれ違います。そのたびに、おお、いるいる、とか、また出会ってラッキーとか思っている私がいます(笑)
コミュニティバスは、人々に知ってもらって使ってもらってなんぼです。多少インパクトがあるほうが面白いではないですか。
(谷和原のぞみ/お気楽ステーション)
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