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http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000155226.shtml から転載。
2006/11/01
神戸市の生活保護担当の女性職員が今年七月、入院中の担当する男性から家財道具の処分依頼を受けた際、自宅の確認を怠り、隣の別人宅の家具や衣類など一切合切を処分していたことが一日、分かった。住人の男性が帰宅すると、家は空っぽの状態だった。市はミスを認め、男性に謝罪し、この職員を同日付で戒告処分とした。
市によると職員は、中央区の担当男性が入院中のため、生活保護制度に基づき引っ越しの手続きを代行し、家財道具の処分を業者に依頼した。その際、男性宅の地図を業者に渡すだけで現場に立ち会わなかったという。
男性宅は二軒が隣接し、ともに一人暮らし。業者は玄関が施錠されてなかった隣家を男性宅と勘違いして上がり込んだが、最近まで生活していた様子があることを不審に思い職員に連絡した。しかし、職員は男性の留守中に他人が勝手に住み込んでいると思い込み、作業を進めるよう指示。男性宅にあった家具や食器、衣類などがすべて撤去されたという。
帰宅した住人の男性は、空っぽの部屋をみて盗難に遭ったと大家に相談。照明やカーペット、靴まで家財道具すべてがなくなっていることから、単なる泥棒ではないと、警察ではなく市に連絡して発覚したという。
家具などの一部は保管されていたため、男性に返却されたが、既に処分された衣類や食器などもあり、市は約四十万円を弁償した。
職員は「確認を怠り、申し訳ないことをした」と反省しており、市は「基本的なミスが重なり、申し訳ない。今後は再発防止に努めたい」としている。
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