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□ラマダンに忍び寄る商業化の影 [JANJAN]
http://www.janjan.jp/world/0610/0610243352/1.php
ラマダンに忍び寄る商業化の影 2006/10/25
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【ドバイIPS=ミーナ・ジョナルダン、10月18日】
ラマダンとは、イスラム教にとって、信仰と節制に満ちた1ヶ月である。しかし最近、ラマダンをビジネスの機会としてとらえる傾向が強くなりつつある。
ラマダンの間、日の出から日没まで断食を行うだけではなく、社会的な交流が増え、豪華なイフタール(日没後の食事)が振舞われることになる。ビジネスが狙っているのはまさにこの部分だ。
ムスリムの中でも特に豊かな層は、この間、5つ星のホテルなどを借りて豪華なイフタールを催す。贅沢なホテルから町の小さなカフェに到るまで、イフタールを狙って営業時間や事業計画を変える。しばしば、営業時間を午前3時まで延長する店もある。また、航空会社は、フライトの時間が夜遅くになるように設定しなおす。
しかし、ドバイの宗教学者アフメド・サレムさんはこうした状況を嘆く。「イスラムは宗教の商業化には反対する。それが精神的な要素を含み、人道的な大義に尽くすときにのみ勧奨されるにすぎない。問題は、どこに線引きをし、どこで限界を超えてしまうかだ」。
サレムさんは、メッカへの巡礼の例を挙げる。「それは確かにかなりの点で商業化されているが、お金のほとんどは、建設的で慈善的な目的のために還流し、商業的な側面を薄めている」。
ラマダンは、1年の他の月とは違う過ごし方をするように努力するべき月であって、消尽のための月ではない、とサレムさんは言う。
ドバイで技術系企業に勤めるタリク・アンワールさんも同じような意見だ。「ラマダンの間は、食事を減らし、睡眠を減らし、多くを語らず、崇拝と感謝をささげる時間を多くとるのが理想。でも、イフタールのパーティはこれと正反対のことをやろうとしているね」。
彼はさらにこういう。「理想的なイフタールとは、ミルクとナツメヤシの実からなる質素な食事のことだということを覚えておかなきゃならない。ナツメヤシは、日中断食した後で体が必要とするエネルギーをすぐに与えてくれる。でも、揚げ物や甘いものでいっぱいの重たい食事を取ってしまったら、断食をしヤシの実を食べる健康上の効果は失われてしまう」。
今年のラマダンは、10月24日まで続く。
商業化するラマダンの様子について伝える。(原文へ)
http://ipsnews.net/news.asp?idnews=35145
翻訳/サマリー=山口響/IPS Japan浅霧勝浩
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(IPSJapan)
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