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(回答先: 【9・11「飛行機粉末化」】F4ファントム激突実験を出汁にした愚論を葬り去る! 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2006 年 10 月 02 日 07:57:11)
速度変化に要する時間の「数字」について
上の投稿で次のように書きました。
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F4ファントムの全長は19mですから質点と見なすにはいくらなんでも無理がありますが、固いことを言わずにその重心が6cmの半分の3cm進んで秒速212mからゼロに変化した、と見なしましょう。跳ね返りもありますがこれは小さいようですので無視します。すると、それにかかった時間は1万分の1.4秒、ということになります。
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もちろんですが、これは19mあるF4ファントム機が衝突し始めてから衝突し終わるまでの時間ではありません。誤解を避けるために申し上げておきます。
秒速212mのファントムを「大きさを無視した点」つまり「質点」と見なし、それが0.06m(6cm)進んでその速度がゼロになったとみなす、という設定には非常に無理があり極めて非現実的であるのは当然です。また当然ですがコンクリートを削って減速するのは「等加速度運動」ではないでしょう。あまりに極端な設定です。それは承知しています。
たとえ機体の19mが均質の材質でできていて断面積も等しく、その6cmを等しい割合で進んでいった、つまりコンクリートを削っていった、とみなしても同様に現実的ではありません。最初にぶつかった場所と後ろの方では速度が変わるはずだからです。実際の飛行機にはそれぞれで硬さや密度の異なる部分があり、さらに各部分で断面積も異なります。
また当然ですが、サンディア研究所の発表した『6cm』も、おそらく凸凹になった壁の穴で最も深い箇所でしょう。原子炉の壁がどこまで安全か、を調べることが目的の実験ですから。実際には平均すればずっと浅い穴になるでしょうが、その正確な形もわかりませんしそのデータは見つけていません。注文したMuto Institute of Structural Mechanics, Inc.は持っているでしょうが見ていません。これでは正確に知ることは不可能です。
上で挙げた「1万分1.4秒」という「速度変化に要する時間」は、数字そのものはもちろん当てにならない数字で、「どれくらいの単位で考えたら良いのか、10分の1単位か、100分の1単位か、1000分の1単位か、1万分の1単位か」というレベルの大雑把なメドをつけるに過ぎません。
飛行機を作っているある一つの物体が、どれくらいの時間で速度をゼロにまで減速させたのか、のメドが、少なくとも100分の1秒の単位ではなく、1000分の1秒未満の話だ、ということがご理解いただければ結構です。
つまり、秒速212mの戦闘機が(おそらく最高で)『6cm』しか破壊することができなかったという、どれほど極端な破壊実験だったか、それを、壁を壊して内部まで破壊した「77便のペンタゴン激突」とを比較したり、まして「柔らかい泥に突っ込んだ93便」と比較することが、どれほど無茶なのか、がお解りいただけたら、それで良いと思います。
以上です。
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