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ジョン・タイター
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ジョン・タイター(John Titor)は、2036年からやってきたタイムトラベラーであると自称する男。本人の主張によれば1998年生まれ。2000年11月2日から、とあるインターネット上の掲示板へ書き込みを行い、タイムマシンの設計図や操作マニュアルを公開したり、近未来に起こる出来事などを公開した。そのいくつかの予言(?)は既に実現しており、話題を呼んでいる。
目次 [非表示]
1 経緯
2 タイムマシンの搭乗
3 タイムマシンの起源
4 パラレルワールドについて
5 タイターが残した近未来予言
5.1 実現した予言
5.2 これからの予言
5.3 2036年(タイターのいた年)頃の状況と思われる内容
6 タイターの使命
7 反論
8 外部リンク
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経緯
2000年11月2日、アメリカのインターネット掲示板に、ジョン・タイターと名乗るタイムトラベラーが現れた。ネット上は騒然となり、疑問や質問が掲示板に殺到し、熱心な討論が始まった。 4ヵ月後に彼は「予定の任務を完了した」と言葉を残し、消息を絶った。 彼はその間、自分が乗ってきたタイムマシンの写真、操縦マニュアルの写真、タイムマシンの原理図などの公開、近未来の出来事の掲示、タイムトラベルの物理学などについて明らかにした。 その委細な内容、筋の通った説明、そしてなにより近未来で起こる出来事の的中などにより、現在も本物か偽者かについて識者の間で激しい議論が行われている。
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タイムマシンの搭乗
タイターは自身の乗ってきたタイムマシンについて、以下のように説明している。
タイムマシンの起動手順。
タイムマシンに目的の年月日時刻の座標を入力し、始動させる。
形成された重力場が搭乗者の身体を包む。搭乗者はエレベーターの上昇中のような感覚が継続する。
装置が加速するにつれ、周囲の光が屈曲し、一定まで達すると紫外線が爆発する。
その後、次第に暗くなり、周囲は完全に真っ暗になる。
景色が元に戻り、タイムトラベルが完了する。
なお、フルパワー駆動で10年飛ぶのに約1時間かかる。
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タイムマシンの起源
ジョン・タイターは、タイムマシンの試作1号機はCERNで2034年に作られ、実用化されたとコメントした。
実際に、CERNでは現在、実験室内でミニブラックホールを創成する可能性を研究中だという。
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パラレルワールドについて
ジョン・タイターはタイムトラベルによって引き起こされる矛盾はパラレルワールドにより解決ができると説明している。
タイムトラベラーが自分の親を殺しても、その時点で別の世界に分岐して別の未来ができるだけで、自分が消滅することはない。
このため、タイムトラベラーが過去に来た瞬間に自身がいた世界とは別の世界が出来上がる。タイムトラベラーが自身のいた未来に戻る為には、一度自分がやってきた地点に戻り、自分の世界(未来)へ戻る必要がある。 タイターは、まず1975年に飛んで、それから自分が誕生した1998年を訪れたという。したがって、自分のいた2036年に戻るためには、いったん1975年まで戻って、やってきた世界線に沿って戻る必要があるという。
ただし、タイターのいた世界では2000年問題で大パニックになったというが、こちらの世界では特に目立った混乱はなかった。この時点でタイターのいた世界との間に明らかなずれが生じており、実在したとしても自分のいた2036年には帰れなかった可能性がある。
そもそも、タイターが予言した時点で既に未来が変わってしまっており、タイターが見てきたものとずれるとは本人も発言している。確かに、実現した予言についてもどこか微妙にずれている部分がある。
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タイターが残した近未来予言
タイターは近未来について掲示板上にいくつかの自身が見た事実を公開し、そのいくつかを現段階で的中させている。(括弧内は実際)
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実現した予言
イラクが核兵器を隠しているという理由で「第2次湾岸戦争」が起きる。(イラク戦争)
アメリカ国内にも狂牛病が発生する。
中国人が宇宙に進出する。(中国、初の有人宇宙船神舟号打ち上げに成功)
新しいローマ教皇が誕生する。(ヨハネ・パウロ2世死去、ベネディクト16世新教皇に選出)
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これからの予言
いろいろな説が出回っている(特に第三次世界大戦の勝敗)ため、その一部を載せる。
中国の内陸部にて暴動が起こり、軍が治安出動。この為、北京オリンピックは中止になる。
世界オリンピックは2004年度の大会が最後になり、2040年度にようやく復活する。
アメリカ都市部で急激に警察国家化が進み、都市内部と都市外部で抗争が発生、このときに起きた暴動が原因で合衆国は手に負えなくなり、アメリカが5つに分裂しそれぞれで内戦へと発展、2008年に全面化する。
その翌年、アメリカ初の女性大統領が誕生する。
中東の国同士で大量破壊兵器が使用される。
2011年、内戦が原因でアメリカ合衆国が解体され、翌年にはアメリカ連邦帝国が樹立する。
2015年、ロシアが反乱部隊の援助という名目でアメリカに核爆弾を投下。これにより都市内部が完全に崩壊、内戦が多少緩和される。
しかし、アメリカの外交権麻痺に乗じて、中国は覇権主義を強め、台湾、日本、韓国を強引に併合する。これにより、アメリカの同盟国は条約で保障されていた筈の「核の傘」から外れ、軍事侵攻されてしまう。
オーストラリアは中国を撃退するが、ロシアの攻撃により半壊滅状態に。ヨーロッパ諸国もほぼ同様に壊滅するが、アメリカはロシアを撃退、ロシア連邦が崩壊する。
2020年、都市部の敗北により内戦はほぼ終結、新たな連邦政府が成立するが、地方区分は現在の州ではなく、分裂した際の5勢力になる。どちらかというと社会主義国家に近い。
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2036年(タイターのいた年)頃の状況と思われる内容
テレビと電話はWEBにより提供されている。
無線インターネットがどこででも可能。
現代のような巨大企業は存在しない。タイター氏が2001の時点で新聞などで見た企業(デルなど)は、そのどれもが存在すらしていない。
デジタルカメラが主流で、フィルムカメラは専門家のみ使用。
宇宙人は見つかっていない。
飲料水や淡水の確保が大きな問題となっている。
温暖化は、さほど問題になっていない。
出生率は低い。
エイズと癌の治療薬は発見されていない。
核戦争による汚染がひどい。
核戦争の後、人類は戦争に疲れ果て、それぞれの国が孤立化し現在のような活発な外交関係は無くなる。海外への航空便などは存在するが、本数は今とは比較にならないほど少なくなる。ただ、核兵器が完全に無くなった訳ではなく、世界中にはまだ核兵器は山と存在してる状態。
人間の平均寿命も60歳に満たなくなる。また、警察国家を信望する勢力を壊滅させたとはいえ、完全に消滅したわけではなく、そうした勢力が、彼らの住むコミュニティ外に密かに存在している。そうした集団との殺し合いは続いている。
過去の米国崩壊の原因が人々の「身勝手さ」に起因したとの歴史観が大勢を占めるようになり、コミュニティの存続に危険と判断された上、そこに移住を許されないそうした「身勝手」と烙印を押された者は、容赦なく殺害される。
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タイターの使命
ジョン・タイターは、何の為に過去に来たかについて、核戦争後の荒廃世界のインターネット再構築に不可欠な初期コンピュータ機器を入手することが目的であると語っている。具体的にはIBM5100というコンピュータでマニュアルには載っていないコンピュータ言語の翻訳機能が備わっており、そのロストテクノロジーを入手することが目的であった。 実際にIBM5100にはマニュアルに載っていないスペック外の機能が存在する事が明らかになっている。 (本機でAPLやBASIC以前のIBM独自仕様の特殊なコンピューター言語をデバッグすることが可能)
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反論
ジョン・タイターの予言や発言には矛盾点や疑問点などが数多くあり、反論を述べる人も多い。中にはタイター自身が自分のいた世界との矛盾を指摘しているものもある。
世界情勢や混乱している中東情勢への言及が少ない。(意図的であるとの意見もある)
2004年のオリンピックが最後になるとしているが、2006年にトリノオリンピックが開催されている。(冬季オリンピックは含んでいないとの見方が多い)
2000年当時のローマ教皇(ヨハネ・パウロ2世)はすでにかなりの高齢であり、近いうちに変わったとしても変ではなかった。
女性の権利に関する発言で矛盾した発言があった。
タイターは「ニューヨークの摩天楼の輪郭が異なる」と発言している。
2000年問題による大パニックがきっかけでアメリカで内戦が起こるとしているが、実際2000年問題による混乱は特になかった。
2004年以降アメリカで都市内部と都市外部の抗争が表面化するとしているが、2004年当時も今も抗争が表面化しているとは考えにくい。
全面核戦争が起こったのに核の冬を全く経験していない。また、それによって世界の人口が激減して主要都市や生産施設の多くが破壊されたはずなのに、2036年での文明のレベルはそれほど低下していない。
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外部リンク
オフィシャルサイト(英語)
"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%BC" より作成
カテゴリ: 予言
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