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□韓国の中学生に親北朝鮮教育…その内容とは [朝鮮日報]
http://news.livedoor.com/article/detail/2990146/
韓国の中学生に親北朝鮮教育…その内容とは
「北朝鮮が南侵(韓国に侵入)するかも知れないという論理は、50数年間米国と国内の守旧反共勢力が国民を洗脳した結果だ」「北朝鮮が核兵器を保有しようとするのは、米国が“核先制攻撃”で脅迫する状況で、自衛的な核抑止力を保有しようという正当な権利だと(北朝鮮は)主張する」…。
全国教職員労働組合(全教組)ソウル支部の統一委員長を務めた教師が、中学生教育を目的に作った「親北意識化指針書」を持ち歩き、これを押収した公安当局の取り調べを受けていることが21日、確認された。全教組の教師が意識化教育目的の体系的な指針書を所持し摘発されたのは初めて。ソウル地方警察庁保安2課は、このほどソウル市江東区M中学校の社会担当教師チェ容疑者(44・逮捕)の自宅で、「北朝鮮30問30答」という文件を押収した。チェ容疑者はこの文件をはじめ、多量の利敵表現物を所持・配布した疑い(国家保安法違反)で、ソウル市江南区C中学校の道徳担当教師キム容疑者(49)と共に20日、逮捕された。チェ容疑者は2003‐04年、キム容疑者は2005−06年に全教組ソウル支部統一委員長を務めている。
公安当局は、全教組の一部教師らが教育現場でこうした指針をそのまま使用していた可能性があると見て捜査を拡大している。当局はこの文件の出所と、この文件が教師らにどのくらい配布されたかを集中的に捜査している。
この文件はA4用紙16ページ分で、生徒たちが教師に北朝鮮について質問する可能性がある項目30問と、それに対し教師らが回答するべき内容30項目を一目瞭然で分かるようにまとめたもの。中学2年生を対象としており、回答の内容はほとんど在韓米軍撤退や先軍政治(すべてのものに軍が優先するという北朝鮮の政策)賞賛など、北朝鮮の主張をそのまま収録している。
指針書には「大韓民国こそ臨時政府の系統を受け継ぐ韓半島(朝鮮半島)唯一の合法政府だと言われているが、論争が多く起きている主張で、北緯38度以南、つまり南側での合法政府だと正確に言うべきだ」「先軍政治は、革命的指導者と革命的党が革命軍隊を前面に押し出し全人民を革命化する新たな社会主義政治の方式だ」という内容もある。
公安当局は、この文件には利敵性があると判断し逮捕令状を請求、裁判所もこれを認めチェ容疑者を逮捕した。しかしチェ容疑者は同文件の出所と配布の有無については徹底して黙秘を貫いているという。
この文件は事実上「思想の白紙状態」にあるまだ幼い生徒たちを意識化教育の対象としている点で衝撃的だ。一部柔らかい表現に書き直さてはいるものの、実際には北朝鮮の主張や論理がそのまま盛り込まれている。公安当局関係者は「中学2年生の生徒たちに一方的な“反米自主化”を教え込むことを目的とした偏向洗脳教育資料」と話している。
生徒たちの質問として想定されているのは▲北朝鮮の1党独裁体制▲金日成(キム・イルソン)親子の偶像化▲世襲独裁▲経済難▲核武装▲南侵の可能性▲主体(チュチェ)思想洗脳教育などだ。これに対する回答はパターンが決まっている。「北朝鮮の現実を否定的に見るのは、現在の韓国の道徳教科書が間違った視点を拡大した結果」という前提のもと、北朝鮮の体制を巧みに正当化し、その賞賛を誘導する形を取っている。
例えば「北朝鮮が核ミサイルで武装すれば、軍事強国ではありませんか?」という質問に対する回答は、「北朝鮮が南侵する可能性を心配するのは思い違い→北朝鮮の主な敵は米国なので、軍事力を強化するほかない→南侵論は在韓米軍駐屯を正当化しようとする米国と守旧反共勢力による国民洗脳の結果」となっている。
公安当局関係者は「この指針書は巧にみ事実を歪曲しており、製作意図や内容を見れば利敵性は明白だ」と語る。また「今回の事件は全教組全体の問題と言うよりも、まだソウル支部統一委員会の一部教師に限られた問題として見なければならないが、内容が衝撃的なだけに、これをもとに現場で実際に教育が行われていたのかどうか捜査するつもり」と話している。
ハン・ヒョヌ記者
チェ・ウォンギュ記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
2007年01月22日15時01分