★阿修羅♪ > アジア6 > 841.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□インドネシア王女のたこ焼き店人気…ジョクジャカルタ [読売新聞]
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20070106p202.htm
インドネシア王女のたこ焼き店人気…ジョクジャカルタ
◆大阪のコナモン協会が協力
インドネシアの古都ジョクジャカルタで昨秋、現地の王室のグスティー・パンバユン第1王女(33)が“誘致”した「TAKOYAKI(たこ焼き)店」がオープン、人気を集めている。「日本の庶民の味」にほれ込んだ王女が出店を熱望、たこ焼きなど粉食の普及に取り組む日本コナモン協会(大阪市)の協力で実現した。昨年5月のジャワ島中部地震のつめ跡も残る街。関係者は「被災者らも元気づけられれば」とテント生活が続く人々への“炊き出し”も検討している。
インドネシアは共和制だが、一部の地域では王室も存続。王女は同国特産の黄金色の繭を生産する「ロイヤル・シルク財団」を主宰し、繭のPRなどで5年前から来日を重ねるうち、和食ファンになった。
たこ焼きは一番のお気に入りで、昨年春の来日時、財団を通じてコナモン協会に「祖国でも広めたい」と協力を要請。東京のたこ焼き店を紹介してもらい、財団関係者が修業を始めた。
鉄板など調理器具の図面やレシピなどの提供、店舗設計の助言なども受け、同9月、市街地のショッピングセンターで「KONAMON」という名の店を開いた。今は地元の若者7人が千枚通しを手にTAKOYAKIをつくっている。
値段は1食(4個)1万1000ルピア(約140円)で、同国の働き手の平均的とされる月収の1%ほどするが、たこ以外にチーズやバナナ、チョコレートを入れるなどの工夫をし、1日約500食を販売。近くの大学から「構内に出店を」との打診もあるという。
ジョクジャカルタは人口約300万人で、地震では家屋約20万戸が倒壊、5000人以上が死亡した。今もテントで暮らす被災者は多く、財団は炊き出しの際、屋台でたこ焼きを振る舞うことなども検討。「店舗を増やせれば雇用創出にもつながる。被災地を元気づけられれば」としている。
生活文化研究家で「タコヤキスト」を自任する熊谷真菜・コナモン協会長は「たこ焼きの輪が世界に広がるのは素晴らしい。今後も協力できることは惜しまない」と話している。
(2007年01月06日読売新聞)