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(回答先: 「核放棄なければ…、米は最後には軍事行動」 中国専門家が語る北核の行方 投稿者 哲也 日時 2007 年 1 月 03 日 14:18:40)
アメリカが後先を考えなければ軍事行動を起すのは簡単である。
しかし、空爆は簡単だが、それによって非核化が実現することはなく、金体制も崩壊せず、むしろ、金体制を強化し、東アジア情勢が緊張を増すだけだろう。
軍事攻撃は地上軍の派遣〜占領を伴わなければ効果をもたらさない。
しかし、アメリカに北朝鮮を占領するだけの余力があるのか。メリットが在るのか。を考えれば、(つまりアメリカが後先を考えれば)、アメリカは軍事行動を起さないと考えるべきだろう。
この中国の専門家の発言は、むしろ、中国としては、アメリカに軍事攻撃を起してでも半島の非核化を実現して欲しいという願望のように見える。中国としては次のようなシナリオがベストだろう
(1)中国とアメリカとの密約の下に、
(2)アメリカが空爆をして、
(3)北朝鮮の支援要請に応じて北朝鮮を占領して、
(4)金体制を崩壊させて、核を撤去する。
(5)((後始末は、朝鮮半島統一を渇望している南朝鮮に任せてしまう??))
しかし、そのシナリオではアメリカのメリットが何もない。従って、アメリカがそのシナリオに乗ってくる可能性は少ないと思われる。
従って、結局は、北の核と貧困という現状が継続するのではないか?
* アメリカには北朝鮮に介入するメリットがないのである。もちろん、アメリカ=ブッシュ=が後先を考えずに軍事攻撃をする可能性はゼロではない。しかし、それを進言する取り巻きが居るとは思えないので、可能性は限りなくゼロに近い。
* 南朝鮮としては、食糧援助〜経済的統合〜連邦国家といった平和的統一へのシナリオがベストだろう。しかし、アメリカでさえ、南北戦争を経なければ統一国家の実質を獲得し得なかったのだから、内戦抜きに統一を実現するのは、至難の業だろう。
* アメリカが空爆をして、南朝鮮が占領するというシナリオは、南朝鮮に膨大な損害をもたらすだろう。その間に中国が北を占領することにでもなれば、南朝鮮には何のメリットももたらさないことになる。
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http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=060000&biid=2007010369098
「核放棄なければ…、米は最後には軍事行動」 中国専門家が語る北核の行方
JANUARY 03, 2007 03:00
「北朝鮮が核を最後まで諦めなければ、米国は結局、軍事的な手段を動員して北朝鮮の核を除去しようとするだろう」
中国内で最高の韓半島問題研究家の張璉グェエ中国共産党中央党校教授は2日、「現在としては北朝鮮の核問題がまったく解決の兆しを見せていない」と説明した。
張教授は、「北朝鮮が核兵器を開発したのは、まず米国の核の脅威に対抗し、南北関係で主導権を握るため」とした上で、「6者協議はもちろん、二国間会談を開くとしても、北朝鮮に核を諦めさせるのは難しい」と述べた。
詳細な一問一答は次のとおり。
――北朝鮮が核を諦めないと言う根拠は?
「まず経済的な見返りや政治・軍事的な安全保障など、北朝鮮の要求が多すぎて、米国をはじめ残りの国が受け入れ難い状況にある。また、米国が現在示している補償案は、北朝鮮を満足させられないものだ。特に、北朝鮮は核兵器がなければ、米国への対抗手段がなくなるため、北朝鮮はたとえ相手がさらなる譲歩をするとしても、決して核を諦められない」
――北朝鮮が核を諦めなければ、国際社会の制裁がさらにエスカレートするはずだが。
「北朝鮮が核を諦めなければ、米国は中国に正面から働きかけてくるだろう。結局、中国は食料と石油の対北朝鮮支援を中断せざるを得なくなるだろう。しかし、そうだとしても北朝鮮が核を諦めることはないと思う」
――中国が食料と石油の支援を中断すれば、北朝鮮の経済が破綻し、ひいては北朝鮮体制が崩壊するという主張もあるが。
「たとえ中国が食料と石油の支援を中断するとしても、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)政権が容易く崩壊することはない。北朝鮮は他の国と違って、多くの人が飢え死にしても政権が崩壊することはない。北朝鮮には金正日政権を崩すような反対勢力が全く形成されていない」
――北朝鮮が最後まで核を諦めない場合、米国の出方は?
「米国は最後は、軍事行動に踏み切るだろう。もうさらに強力な制裁にも関わらず、北朝鮮が核を諦める意志がないということが確認されている以上、韓国と中国いずれも米国の軍事行動に反対するのは難しい。なぜなら、韓国や中国に一番重要なのも韓半島の非核化であるためだ」。
――米国が軍事行動に踏み切る時期は、いつ頃と考えているのか。
「今年または来年までは、交渉が続くものと見ている。しかし、来年を越そうとはしないだろう」
――米国と中国がお互いに密約を結んで、北朝鮮の金正日政権を非核親中政権に変えようとする可能性があるという噂があるが。
「中国はこれまで、そのようなやり方で事を進めたことはない。それは望ましくなければ、可能性もほとんどない」