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□「北朝鮮、5年も持たずに崩壊する可能性も」 [朝鮮日報]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2925150/detail?rd
「北朝鮮、5年も持たずに崩壊する可能性も」
―北朝鮮に対する戦略においても、韓米間には深刻な見解の差が存在する。特に韓国内の一部勢力は、米国が北朝鮮を崩壊させようとしているのではないかと疑っている。北朝鮮の核実験以降、そうした疑いはさらに大きくなった。
「米国は北朝鮮に対し、イラク的解決方法、すなわち武力の使用を試みることはないだろう。米国は現実的な選択をする国であり、米国が公認こそしていないものの、北朝鮮はともかく実際に核を持っているからだ。しかし、米国が武力を使わずとも、また韓国が崩壊を望まなくとも、北朝鮮は崩壊する。韓半島は10年以内に統一されるだろう。もしかしたら5年後になるかもしれない」
―どのような根拠があって、そうした予測をするのか。中国と韓国の政府は北朝鮮の崩壊を望んでいないが。
「わたしがベルリンで勉強していたとき、東独の崩壊をこの目で目撃した。当時、西独も東独の崩壊を望んでいなかった。しかし、ソ連が東独から手を引くと、東独はたちまち崩壊した。韓国の統一には中国の役割が決定的な変数となる。いずれ中国は米国との関係を維持する上で、北朝鮮を支援することが利益にならないという判断を下すだろう」
―中国が帝国として浮上する可能性はないのか。
「地政学的に見て、韓国は常に周辺の諸大国の脅威の中に存在してきた。従って、韓国は列強の争いに巻き込まれないよう、その身の処し方を考えねばならないだろう。しかし、統一韓国は中国に近づくよりは、米国と疎遠にならないよう努めるのが賢明だ」
―いつか中国が米帝に代わる勢力になる可能性があると思うか。
「わたしは、一党独裁体制が帝国に成長する可能性については否定的な見解を持っている。中国は既に東アジア諸国と環境問題で対立を引き起こしている。また、中国は2008年北京オリンピック以降、自国優先の対外政策を推し進める過程で、北東アジア地域に戦略的に危機を生じさせる可能性もある」
―過去・現在・未来における帝国と国際連合の役割分担とはどのようなものか。
「米国でなくとも、帝国はいつでも存在するものであり、国連はその帝国の下部組織の役割を果たすだろう。米国が英国の轍(てつ)を踏み、衰退するならば、それに取って代わる勢力は中国だ。しかし、中国が帝国になれば、米帝に対する郷愁(ノスタルジア)が現れるだろう。帝国の登場を避けられないならば、われわれはより良い帝国に出会えるようにすべきだ。わたしが良い帝国の要件について研究したのもそのような趣旨からだ」
ニール・ファーガソン教授ってどんな人?
スコットランド生まれ。オクスフォード大を首席で卒業し、オクスフォード大政治・金融史の教授やニューヨーク州立大金融史担当の客員教授を歴任した。現在はハーバード大終身教授(歴史学)。2005年に米国の外交専門誌『フォーリン・ポリシー』と英国の政治評論誌『プロスペクト』が共同選定した「最高の知性100人」に選定された。
主要著書に『現金の支配(The Cash Nexus)』、『紙と鉄(Paper and Iron)』、『戦争の悲哀(The Pity of War)』、『帝国(Empire)』、『コロッサス(Colossus)』など。
ロンドン=金泰勲(キム・テフン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
2006年12月29日12時02分