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□韓国で暗躍する中国系マフィア [朝鮮日報]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2889542/detail?rd
韓国で暗躍する中国系マフィア
中国系マフィアが韓国内に上陸していることを示す証拠が挙がった。最近ソウル市江南で相次ぎ発生しいている拉致・脅迫・詐欺事件に中国系マフィアが介入しており、犯人が使った口座の1つが国税庁を騙（かた）った税金還付詐欺事件の口座だったことが分かった。国税庁を騙った税金還付詐欺事件の背後には中国系暴力組職の「三合会」がいる、と警察では見ている。国家情報院が今年警告した中国系マフィアの韓国流入説が事実であることが確認されたのだ。
◆1口座40万ウォンで転売
14日午後12時57分頃、チョンさん（45＝ソウル市三成洞＝）のところに「子供を誘拐したから1000万ウォン（約127万円）振り込め」という電話がかかってきた。チョンさんは「お金がない」と500万ウォン（約63万7000円）振り込んだ。18分後、A銀行のソウル市江南高速ターミナルにある支店からお金が引き出され始めた。しかしチョンさんは誘拐されたという息子が無事であることを確認、直ちに支払停止を要請した。結局、犯人は280万ウォン（約35万7000円）だけ引き出し逃走した。チョンさんの携帯電話には中国の国際電話の番号が残っていた。
警察が調べたところ、この口座は韓国人（28）のものであることが分かった。台湾国籍の旅行ガイドである妻のチャン容疑者が、1口座7万ウォン（約8900円）で買い取った27口座の1つだった。チャン容疑者はこの口座をまた別の台湾人3人に1口座40万ウォン（約5万1000円）で転売、彼らは中国にいるS氏の指示を受け、現金を引き出したと見られている。
警察はまず、口座を売り渡した台湾人妻のチャン容疑者（40）と韓国人キム容疑者（40）の身柄を拘束し逮捕状を請求、別の台湾人3人に対しても逮捕状を請求する予定だ。また警察は、事件の中心的人物で台湾人のS氏に注目している。警察はS氏が韓国語を話す人物を雇い、中国から韓国に脅迫電話をかけさせたものと見て、中国公安当局に協力を要請することを決めた。警察は済州道や京畿道竜仁など韓国各地で届けが出ている偽の誘拐脅迫電話が31件にものぼることを突き止め、S氏らの関与の有無を確認している。
◆中国系マフィア「三合会」が関与？
警察は今回の事件に中国系マフィアの三合会が関与しているかどうかに注目している。この事件の背後に三合会がいると見られるのは、国税庁税金還付詐欺事件と手法が似ているためだ。中国で無作為に脅迫などの電話をした後、銀行ATMから送金させ、メンバーを送り現金を引き出す手法だ。
これに関連して、先月15日には国税庁や健康保険公団の職員だと名乗り「税金や保険金を還付する」と騙した後、銀行口座から金を引き出した中国人4人が逮捕された。その際、警察は、この4人が香港の三合会系列「新義安派」メンバーで、日本の組織暴力団・山口組が関係しているとの供述を得たという。警察関係者は「今年初めから急激に広がったこの手法は、10年ほど前台湾で一時流行した。犯人は口座開設が簡単で、引き出し限度額が高いことから、韓国を犯行の対象にしたようだ」と説明している。
10月に国情院が国会に報告した資料によると、現在、韓国内に潜入している27の海外暴力団組職のうち、中国系マフィアは福建省などを拠点とする7組織あることが知られている。中国系の三合会は主に麻薬密売や密入国斡旋などで暗躍しているという。特に香港系三合会と台湾系組織暴力団は20数年前から中国大陸に進出、中国公安当局も簡単には手をつけられない巨大な勢力に成長した。その一部は企業化されており、債券解決や資金洗浄（マネーロンダリング）などの地下金融活動まで行っている。警察関係者は「店舗形式で運営され、他人名義の口座を利用する方法で徹底的に身元を隠し、中国で活動するため謙虚が難しい」と話している。
朝鮮日報／朝鮮日報JNS
2006年12月21日12時01分
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