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http://www.asahi.com/national/update/1221/TKY200612200479.html から転載。
朝鮮人遺骨、240人分の身元判明 東京の寺保管
2006年12月21日03時03分
戦時中に朝鮮半島から日本軍人・軍属として徴用されて戦死・戦病死し、政府の委託で東京都目黒区の祐天寺に保管されている朝鮮人遺骨1135人分のうち約240人分の身元や韓国人遺族の所在が、日韓政府の調査で判明した。うち約140人分について遺族に確認し、20日までに約60家族が「引き取りたい」と答えた。来年2月にも返還する予定で、日韓両国が調整を進める。
日本軍や日本企業に徴用された朝鮮人の遺骨返還問題では、04年12月の日韓首脳会談で盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が小泉首相(当時)に協力要請したのを受けて05年5月から計5回、日韓が協議。それ以来初めて、まとまった数の遺骨返還に道筋がつく。
韓国政府の「日帝強占下強制動員被害真相糾明(きゅうめい)委員会」や日本側関係者の説明によると、朝鮮半島南部(現在の韓国)出身者704人分のうち240人分の遺族が、日本側提供の名簿や韓国内の戸籍調査で判明した。
韓国側はまず約140人の遺族あてに、日本側が提供した死亡経緯の説明や遺骨箱の写真などを添えて手紙を出した。遺骨を(1)遺族が引き取る(2)韓国政府が遺族に代わり引き取る(3)今回は引き取らない――のどれを希望するか、年内をめどに遺族の意向を確認する。
遺族が(1)か(2)と回答した遺骨は、07年2〜3月に日韓で合同の慰霊祭を開いて引き渡す計画。20日時点で約60家族が(1)と回答してきたという。
韓国側は日本側に、徴用から死亡に至る一人ひとりの経緯について遺族への説明を求めている。
遺骨は旧厚生省が名簿とともに71年、祐天寺に預けた。今回の協議前から遺族の所在が判明していたケースもあるが、98年以降は、昨年6月に1人分が返るまで返還はなかった。韓国側が「日本のため戦った軍人・軍属は親日・反民族的」として引き取りに消極的だったことなども背景にあるとみられる。