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Amazonにていろいろ検索中に興味深いレビューを見たので、以下主要な部分を抜粋して転載。
http://www.amazon.co.jp/gp/product//4121009800/ref=cm_rv_thx_view/asyuracom-22
アウンサン将軍と三十人の志士―ビルマ独立義勇軍と日本 (新書)
ボ・ミンガウン (著), 田辺 寿夫
・商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
祖国独立を夢見るアウンサン以下30人は、南機関の手により、秘かにビルマを脱出し、日本に向かった。行く手には、各地での厳しい軍事訓練が待っていたが、30人は、国民性の違いが生むさまざまな戸惑いと障害を、アウンサン統率のもと若い情熱によって克服し、日本軍のビルマ進攻に義勇軍を結成して参戦、イギリス統治下の祖国奪還に成功した。しかし、この後、ビルマは真の独立を目指して日本軍に対する一斉蜂起を敢行した。
商品の詳細
* 新書: 192ページ
* 出版社: 中央公論社 (1990/07)
* ASIN: 4121009800
* カスタマーレビュー数:1
・カスタマーレビュー
「解放者日本」への期待と、それが裏切られる過程, 2006/12/6
レビュアー: 三河屋 (東京都武蔵野市)
1.著者:ビルマ独立の父として現在なお尊敬されるアウンサンの副官として彼と共に、旧日本軍による軍事教練を受けて、「ビルマ独立義勇軍」の創設に加わり、日本軍と共に祖国を転戦。その後、今度は日本軍と戦い、独立後はビルマ政府の閣僚を歴任した人物。
2.内容:
(1)導入部分:英国支配からのビルマ独立を達成しようと、資金集めや組織作りでもがく様が具体的で生々しい。
(2)ビルマ脱出〜日本行き:祖国独立の期待同じアジアの国の支援にかけていることが高揚感をもってつづられている。箱根の宿舎における、世話役の女性に対するアウンサンの「恋心(?)」も記されていて微笑ましい。
(3)軍事訓練〜ビルマ上陸:独立への強い願望、そのための訓練に耐える様、そして祖国への進撃。しかしこの頃から日本軍の意図との齟齬が明らかになってくる。
(4)幻滅そして対日反乱:日本がビルマに対して形式的な「独立」しか与えない結果を見せられ、結局は日本軍によるビルマ支配のために利用されたに過ぎなかったことを悟った著者やアウンサンらが、密かに対日反乱のための準備を進めていく様が当事者の会話を中心につづられている。
3.感想:
「大東亜戦争は欧米植民地主義に対するアジア解放のための聖戦だった」という大戦中も、そして戦後も吹聴されている俗説に対する、「解放の対象」であった当事者であるアジア側からの反論の書の色彩を強く持つ。まさしく「解放者日本への期待」が大きかった頃の前半と、その期待が無残に裏切られていく過程を描いた後半の対照が、その筆致の違いと共に強く印象に残る。