★阿修羅♪ > アジア6 > 707.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□経済難を背景に、またもや「朴正熙シンドローム」 [朝鮮日報]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2818961/detail
経済難を背景に、またもや「朴正熙シンドローム」
大統領選を1年後に控え、またもや「朴正熙(パク・チョンヒ)シンドローム」が巻き起こりつつある。なぜ今、朴正熙元大統領が注目されるのか。
今年3月、韓国社会世論研究所が行った世論調査の結果、朴元大統領に対して「よくやったという部分の方が多い」という回答が86%に上った。肯定的に評価する回答は20代、30代でも約80%に上り、40代以上では90%を超えた。野党ハンナラ党支持層の98%、与党ヨルリン・ウリ党の支持層でも77%が肯定的な評価をした。
こうした「朴正熙シンドローム」が初めて巻き起こった1997年、金泳三(キム・ヨンサム)元大統領の任期終盤も、今回と似たような状況だった。1997年5月の韓国ギャラップによる世論調査の結果、朴元大統領を「肯定的に評価する」という回答が80%に上った。特に「朴元大統領のような人物が大統領選に出れば支持するか」という質問に対し、「支持する」という回答は67%に上り、「支持しない」(20%)の3倍にも達した。
歴代大統領に対する評価でも、朴元大統領は常に最も高い評価を得ていた。韓国ギャラップが2004年6月に行った「韓国人が最も好意的に考える歴代大統領」についての調査では、朴元大統領が48%、金大中(キム・デジュン)前大統領が14%、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が 7%、全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領が2%、金泳三元大統領と李承晩(イ・スンマン)元大統領がそれぞれ1%という順だった。
1997年の調査時と現在の共通点は経済難だ。97年はIMFの管理下に入る直前で、現在もまた「生きていけない」という悲痛な叫びがあちこちから聞こえている。つまり、「朴正熙シンドローム」は国民の生活状況と結び付いたものではないかとみるのが自然だといえる。
大統領選候補者らが朴元大統領のイメージにあやかろうとするのに対し、専門家らは「経済に強い大統領を熱望する声が高まったため」と分析している。国民大社会学科の李名鎮(イ・ミョンジン)教授は「経済状態が悪くなればなるほど、経済開発という明確な目標とビジョンを実現した(朴元大統領のような)強力なリーダーシップを求める国民が増えたのではないか」と述べた。
今年2月、ハンギョレ新聞が主催した「先進対案フォーラム」では、金泳三政権から金大中政権、盧武鉉政権と続く「民主化勢力政権」が、「朴正煕への郷愁」を自ら招いたという指摘も出された。
「“朴正熙シンドローム”の根源には、民主化勢力の政策面での失敗と無能さがある」(申光栄〈シン・グァンヨン〉中央大教授)、「無能な民主化勢力が朴正煕元大統領のような指導者の登場を望む政治的・知的環境を醸成している」(チョ・ヒヨン聖公会大教授)といった分析も出ている。
ホン・ヨンリム記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
2006年12月06日15時04分