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□「比共産軍幹部が女性同志を集団レイプ」と比軍本部 女性人権団体にはレイプ殺人とは無縁と噛み付く [ベリタ通信]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2802691/detail
「比共産軍幹部が女性同志を集団レイプ」と比軍本部 女性人権団体にはレイプ殺人とは無縁と噛み付く
「2010年までに共産ゲリラを撲滅する」──フィリピンのアロヨ大統領は今年初来、比共産党の軍事部門、新人民軍(NPA)に対し全面戦争を宣言した。だが、地雷を駆使する神出鬼没のゲリラ軍の勢いが勝り、各地で比軍部隊はNPAに急襲されて深手を負い続けている。これに業を煮やしたのか、比軍本部はこのほど、「NPAの女性ゲリラが所属分隊で集団レイプが蔓延している」との前代未聞のニュースリリースを配布した。さらに勢いあまって、女性人権団体の「比軍が反政府系女性活動家のレイプ殺人に関与」との非難に事実無根と牙をむいた。(ベリタ通信=花崎渉)
11月24日付リリースによると、カ・ジョイとの仮名をつけられたNPAの女性ゲリラは「多くの女性同志が犠牲になっている。しかし、共産党や新人民軍の指導部は取り合ってくれなかった」と彼女を救出した比軍将兵に訴えた。ところがこのリリースは女性ゲリラが比軍にどこで、いつ、どのようにして保護されたのかも、彼女を救出した部隊名も一切記されていない。つまり、ニュース源が不明なのである。
リリースの記述は「彼女は今、地下組織の悪人から逃れて幸せだ。保護した比軍部隊の面々に元気づけられている」とハッピーエンドで終わっている。しかし、これでは安っぽい勧善懲悪ドラマより質が悪い。正義の味方である比軍兵士の「手に汗握る」救出シーンが抜け落ちているからだ。
比軍本部は事実の裏付けを示さず、架空の話と疑われても仕方のない「NPA指導部のレイプ事件」を盾に取って、これ見よがしに比共産軍の人権侵害ぶりを攻撃。「これで日ごろ女性、児童の人権擁護を訴えるフィリピンの共産主義者どもの化けの皮がはがれた」とばかりに糾弾した。
勢いあまってか、直接関係がない左派系女性人権団体・ガブリエラに対しても、「(女性活動家のレイプ殺人に)比軍や政府当局者が関与していると決め付けはやめよ」と当り散らした。
一方、対NPA全面戦争宣言後、フィリピンでは左派系団体指導者らの暗殺事件はエスカレートしている。人権団体・カラバタンの調べでは、今年1〜11月の被害者は約200人に上った。2001年1月のアロヨ政権発足以来、ジャーナリストを含めると1千人を超えたとしている。
この異常事態に、欧州各国政府、アムネスティなど国際団体は比政府に対し厳しい非難の声を上げた。カナダ政府は経済援助停止を示唆、比共産党と比政府の和平交渉を仲介しているノルウェー政府は、非公式ながら「(比軍、警察を使った)比政府の関与は明らか」との見解を示したという。
しかし、比当局は「左翼各派の内ゲバ」と決め付けて取り合わず、捜査らしい捜査も行っていないのが現状だ。実行犯の検挙すら皆無状態で、背後の首謀者は闇に包まれたままである。
2006年12月03日03時36分