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[wtongo][00935] 【COP8】ナイロビで配られている日本批判(バーゼル条約弱体化)のNGO新聞記事
日比EPAによる有害廃棄物輸出問題について、最も詳しい情報を提供している化学物質問題市民研究会のHPからの紹介です。28日からケニヤのナイロビで始まったバーゼル条約COP8の会場内外で配られている、日本批判をトップにしたNGOの新聞記事(日本語訳)です。これを読んでいると、かつて1992年のリオデジャネイロでの地球環境サミットの場で、キューバのカストロ首相が途上国の累積債務問題に関して総会の場で「先進国こそが途上国に対して債務を負っている。先進国は途上国に『環境債務』を返済せよ」と堂々と演説し、途上国代表から満場の拍手を浴びた経験を思い起こします(古い話で多少の記憶のあいまいさはありますが)。12月11日からフィリピンのセブ島で行われるASEANサミット(まだ会場が建設中だそうですが)で
の日比首脳会談でもこの問題が議論されるとのこと(フィリピンでは批准阻止決議案が議会に上程中、日本でも参議院で批准案が審議中ですが)、日本国内から、この問題を追及する世論をどう創出できるのか、ナイロビでの追及に比べて国内外の温度差を感じています。
同研究会のサイトでは、シンガポールなどすでに締結されたFTAの関税撤
廃対象リストと比較して、フィリピンのみに廃棄物の項目があることを明らかにし、
「他の締結国とも同様の内容で協定を結んでおり、何も問題は起こっていない」とい
う外務省側の真っ赤な嘘(または無知)を明らかにしています。また、日本の国会に
提出されている資料にフィリピン側の廃棄物リストが欠落しており、意図的に隠蔽し
ているのではないかなど、詳しく調査しています。
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/basel/jpepa_master.html
バーゼル条約/日比経済連携協定(JPEPA) すでに日本と二国間通商協定を結んでいるシンガポールとフィリピンの関税撤廃表にリストされている廃棄物を比較したところ、フィリピンの表はシンガポールの表にない多くの廃棄物を含んでおり、JPEPAの日本の表には廃棄物が含まれていないことも併せて、これらのことは、「廃棄物が、関税撤廃の対象リストに入ったのは、過去の協定と同様で他意はない」、「廃棄物がリストに含まれているのは単に形式上の問題」という日本政府やフィリピン政府の説明は偽りであり、大いに他意をもって日本からフィリピンに輸出できるよう念入りに選ばれた廃棄物がフィリピンの表に含まれていることを示しています。(11月23日)