★阿修羅♪ > アジア6 > 626.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
解 説
北朝鮮の核戦争開始への警告
--------------------------------------------------------------------------------
北朝鮮の統一省が、20日月曜、北朝鮮への先制攻撃に関する声明を出し、北朝鮮を攻撃すれば、世界で核戦争が開始されることになる、と警告を発しました。この声明は、北朝鮮への先制攻撃を強調した韓国の学者の表明に対する回答です。北朝鮮は、10月9日の核実験後、自国を核保有国とであるし、最近の警告でも、アメリカあるいは他の国が北朝鮮の核施設を攻撃した場合、核兵器を使用すると改めて強調しています。
朝鮮半島における核戦争の勃発など、コントロール不可能な事件の発生に対する懸念は、韓国をはじめとする多くのアジア諸国が、アメリカの北朝鮮政策から距離を取り、ブッシュ政権の政策を6ヶ国協議の行き詰まりの要因と見なすことに繋がっています。この対立は非常に深いもので、アジアの国々は、APEC会議で、北朝鮮に関する共同声明の発表において、アメリカと合意に至ることができませんでした。このため、アメリカの同盟国など、地域の政府は、北朝鮮に対する対応の変更に関して、アメリカの激しい圧力を受けており、特に韓国政府は他の国以上に圧力を加えられています。というのは、韓国大統領は、APECの会議で、北朝鮮への海上封鎖に関するブッシュ大統領の提案に反対したからです。
このことから、政治評論家は、核兵器の使用に関する北朝鮮の警告は、ブッシュ政権に同調して北朝鮮への先制攻撃を支持した韓国の学者らに対する回答であると見ています。評論家によれば、ブッシュ政権は、北朝鮮に対する韓国の穏和な対応に注目し、韓国におけるアメリカの支持者を強化しようとしています。このため、カンボジアを訪問中の韓国の大統領は、北朝鮮への攻撃に反対すると共に、カンボジアと北朝鮮との良好な関係に注目し、南北朝鮮の誤解を取り除くため、同国の高官に積極的な協力を求めました。
ブッシュ大統領は、20日月曜夜、中国に代表を派遣することで、次期6ヶ国協議の日取りを決定するため中国高官と協議を行い、アメリカが協議による北朝鮮問題の解決を支持しているように見せようとしています。しかしながら、この中で依然として存在する対立は、地域の新たな状況、つまり北朝鮮の核保有国への仲間入りを認めるかどうかということで、このことをアメリカは認めていません。こうした中、北朝鮮は、アメリカがこの事実を受け入れた場合、6ヶ国協議に復帰するとしています。というのは、北朝鮮はこの事実をアメリカが認めることで、ブッシュ政権は北朝鮮を核攻撃で脅すことから手を引き、同国と公正な協議を行わざるをえなくなると考えているのです。
http://japanese.irib.ir/news.tue.htm#kaisetu