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□【コラム】「大使館女」事件は氷山の一角だ [朝鮮日報]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2764383/detail
【コラム】「大使館女」事件は氷山の一角だ
1999年12月のある日曜日の早朝、モスクワ国立大の学生寮で火災が発生し、韓国人留学生2人を含む12人の犠牲者を出した。「中国や日本の大使館員たちはすぐに現場に駆けつけてきましたが、韓国大使館員は丸一日たってやっと来たんです。韓国人留学生の遺体が安置されている場所を教えたんですが、確認もしないで立ち去ってしまいました」現在大学教員になっている当時の留学生の目撃談だ。
2004年、イラクで金鮮一(キム・ソンイル)さんが殺害された後、インターネットのあるポータルサイトに「地域外交の現実」というコーナーが設けられた。交通事故で亡くなった兄の遺体を引き取りにオーストラリアへ行った人が、このコーナーに投稿した。「同じ事故で亡くなった日本人の家族に対して、日本大使館員は航空券の予約や空港への送迎までしてあげ、病院にも同行した。だが韓国大使館は、現地の韓国人会会長に電話して“手伝ってやれ”と言っただけだった」
わたしも公務員だが、大使館を訪れた時、国民に対して不親切な職員の姿を目の当たりにして、怒りと恥ずかしさがこみ上げてきた」数年前、1年間休職して家族とともに世界一周旅行に出たソウル市の高官イ・ソンさんは、スペインの韓国大使館での経験談をインターネット上に投稿した。宿泊先の前に停めていたレンタカーがなくなり、急いで大使館を訪ねたが、職員は「スペイン語ができないので警察に確認の電話ができない。他の人は昼食に出ているので、また後で来てくれ」と言ったというのだ。
わたしは国軍捕虜ですが、ちょっと手伝ってくれないでしょうか」(チャン・ムファンさん)
「(手伝うことは)できません」(韓国大使館の女性職員)
「北朝鮮から来たんですが・・・」(チャンさん)
「ですから何もできません」(女性職員)
1998年に北朝鮮を脱出した韓国軍捕虜のチャンさんが、命からがら電話で助けを求めてきたのに対し、中国駐在の韓国大使館の女性職員が冷たくあしらう様子が、先週テレビで放映された。外交通商部のホームページには2000件を超える怒りの声が寄せられた。「ひどすぎる」「涙が出てくる」「外交官はもっとしっかりしろ」・・・外交通商部はこの女性職員が既に退職しているとして、国民に謝罪した。
数年前から、韓国の一部の在外公館には、航空会社のスタッフを招いて接客教育を受けたり、海外に住む韓国人に対する出張行政サービスを行うところも出てきた。世界中どこからでも24時間、外交通商部に直接電話で相談できる「領事コールセンター」も昨年から業務を開始した。だがそれでも、海外に住む韓国人や海外旅行客からの苦情は絶えない。頼るあてもなく、やっとの思いで大使館を訪ねてきた人々を助けるどころか、冷たく威圧的な態度であしらってしまうのだ。この「大使館女」事件で、なぜこれほどまでに国民の関心が高まり、怒りの声が寄せられるのか、外交通商部は胸に手を当てて考えてみるべきだろう。
チュ・ヨンジュン論説委員
朝鮮日報/朝鮮日報JNS