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□【夕刊JanJan】疑惑ふかまるチベット人への発砲事件
http://www.janjan.jp/media/0610/0610190024/1.php
【夕刊JanJan】疑惑ふかまるチベット人への発砲事件 2006/10/19
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先月30日、70人ほどのチベット人に対して、中国の国境警備隊が発砲するという事件がおきた。
【チョー・オユー山を登ろうとしていた英国人登山ガイドが「チベット国際キャンペーン」に語ったところによると、9月30日、60人の登山者がいたベースキャンプでその事件は起きた。中国兵が70人以上の無防備なチベット人を狙って銃撃し、1人の尼僧が銃弾を受けて死亡したようだったが、誰も助けられなかった】(IPSニュース「ネパールに逃げ込むチベットの人々」10月18日)
「チベット国際キャンペーン」(英文)はその後もこの問題について情報を追加しており、ユーチューブではルーマニアのTV局が撮影した映像を配信、アクセス数は14万を超えた。
新華社通信は事件を【「不法出国を図ろうとしたグループが、引き返すよう求めた当局の勧告に従わず集団で攻撃してきた」と説明。当局の銃撃で2人が負傷、うち1人が寒さと酸素不足のため死亡した】(朝日新聞)としているが、「チベット国際キャンペーン」(英文)などを見る限りでは、当局発表は信憑性が疑われる。
1956年のチベット動乱以後に特に深刻化したチベットの問題は、1970年代末以降チベット亡命政府が【中華人民共和国にも受け入れやすいよう、「完全なる独立」を取り下げ、「中国主権下の完全な自治」・「チベット全域を単位としたチベット人の自治行政単位の設定」などの主旨で妥協する提案を何度か行っているが、中華人民共和国側はこれを「形を変えた独立の主張」だとして拒否、交渉は停頓状態にある】(ウィキペディア)
今年7月1日には、青海省とラサを結ぶ「青蔵鉄道」が開業したが、それに先立ってインドのニューデリーでは、中国大使館への亡命チベット人らの抗議行動が行われた。
チベット亡命政府は【1998年の終わりに、中華人民共和国は人権宣言、人権規約及びその実施措置の3分野のすべてを含む国際権利章典に調印したが、中国国内でもチベット内においても実行からはまだ程遠い。日常生活での抗議を続けるチベット人に対し、そして、未来におけるチベット固有の文化の存続に対し、個人的・集団的権利の侵害は続いている】(現在のチベットの状況:普遍的人権)としており、欧米の政府やNGOは概して中国政府の長年の対応(チベット人を含む少数民族の人権抑圧問題など)に批判的である。
9月30日の発砲事件について、これまでのところ、アムネスティインターナショナル日本支部や、同チベットチームなど日本のNPO・NGOは公式の見解を表明していない模様だが、ダライ・ラマ14世の11月来日が予定されていることもあり、今後の動向が注目される。
(片町みどり)
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リチャード・ギアのNYタイムズ紙寄稿:『破滅へ続く鉄道』 [暗いニュースリンク]
http://www.asyura2.com/0601/asia5/msg/366.html
投稿者 white 日時 2006 年 7 月 21 日 20:05:34: QYBiAyr6jr5Ac