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中心人物2人に禁固刑、麻薬密輸組織「カリ・カルテル」
http://cnn.co.jp/usa/CNN200609270032.html
2006.09.27
Web posted at: 20:19 JST
- CNN/AP
フロリダ州マイアミ――南米コロンビアの大規模な麻薬密輸組織「カリ・カルテル」の創設の中心人物とされる同国人2人の判決公判が26日、米マイアミであり、それぞれ禁固30年の刑を受けた。両国は1997年、麻薬組織根絶のため新協定を結び、これまで300人のコロンビア人らが公判のため米国へ送還されているが、今回の2人は「大物中の大物」とされていた。
ジルベルト・ロドリゲス・オレウエラ(67)とミゲル(63)兄弟の被告で、コロンビア内の親類6人に対する資金洗浄容疑での不起訴を条件に米当局と司法取引を結んでいた。米捜査当局は、兄弟の禁固刑判決を、カリ・カルテルを崩壊させる「最後の痛撃」と呼んでいる。
カリ・カルテルは1990年代、米国へ持ち込まれるコカインの約8割を仕切っていたとされる組織。密輸の新たな手口を次々と生み出すシンジケートとしても有名だった。ミゲル被告は密輸手段、ジルベルト被告は組織戦略の責任者だったともされる。
カリ・カルテルは、ライバルだったコロンビアの「メデジン・カルテル」の組織衰退と共に最大の密輸シンジケートにのし上がっていた。組織的な活動は1970年代から始まったとされ、米国へのコカイン密輸量は250トン以上に達するとみられる。
しかし、兄弟は2003年にマイアミで起訴され、2004年、05年に米国へ送還されていた。