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イスラエルの刑務所に収監されたパレスチナ人は誰しもが恐怖を体験する。西岸地域北部のサイダ村のルアイ・アル・アシュカル(28)の場合、収監された結果が身体麻痺として明瞭に遺されている。拷問によるものだ。イスラエルの軍事法廷で26ヶ月の刑を宣告され、現在彼はマイェッド刑務所で服役中だ。
どうして身体麻痺になったかを彼自身が大略こんな風に語っている。
尋問中、いすに座らせられ、頭が脚につくまで後ろにエビぞりにさせられた。人権団体が違法と告発している、いつもイスラエルの取り調べで使われる拷問だ。取調官が激しく胸を押した。まず2回。さらに3回目に押したところで、背中でビシッと音がした。大変なことが起こった、何かが壊れたのだ。自分の体から何かが取り去られる感じがした。
この尋問の後、下半身の自由がきかなくなった。尿がたれ流しになってしまう。刑務所の医者は麻痺した左足を何とかしようと、切断してプラスティックの義足にすることをすすめるが、断った。弁護士が当局に賠償を求めるが、拒否された。
ガザの抵抗勢力がカチューシャ弾を打ち込んで、刑務所近くに着弾したときのことだ。他の受刑者に、拷問した刑務官らに命中して死ねばよいのに、と言った。兵士の誰かが聞いていて、治安部門に報告したようだ。21日間独居房に入れられた。その時歩けないので受刑者の誰かに援助してもらえるように訴えたが、退けられた。
独居房にいる間は、歩きも動きも出来ないので、常時拷問されているのと同じだった。助けなしには排便も出来ないのだ。当局は車いすも許さず、援助や治療がないまま独居房に入っていろと突っぱねた。
これがルアイ・アル・アシュカルのおかれている状態だ。刑罰の上にまともな医療も受けられずに肉体的苦痛を与えられている。彼はイスラエルの拷問による身体麻痺のため二重の刑罰を受けている。他の受刑者は彼を援助しようとしているが、医療に関わる訓練も受けていないし身体障害者を介助する技術も持っていない。公正な審判を受けたり陳述をしたりする国際法の許している権利がすべて彼らから剥奪されている。
病気の受刑者は他の受刑者より苦しいのだ。障害を持ったり持病のある受刑者に生存に必要な基本的手だてが何もなされていない。彼らは運命に、検察官や刑務官に強いられる運命に、なすがままに翻弄されている。
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http://www.imemc.org/content/view/21557/1/
Detainee Paralyzed During Torture in Israeli Prison(International Middle East Media Center)