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一方、バグダッドでは・・・/ダール・ジャマイル(後半) [イラク情勢ニュース]
http://www.asyura2.com/0601/war84/msg/636.html
投稿者 white 日時 2006 年 9 月 16 日 00:25:59: QYBiAyr6jr5Ac
 

□一方、バグダッドでは・・・/ダール・ジャマイル(後半) [イラク情勢ニュース]

 http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0001367;jsessionid=8yj00ejx02

URUKNEWSイラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2006/09/14(木)

  [飛耳長目録 today'snewslist]

☆一方、バグダッドでは・・・ (後半)  ダール・ジャマイル

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☆★一方、バグダッドでは・・・ (後半)
  MeanwhileinBaghdad...
ダール・ジャマイルのイラク速報 2006年9月12日
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DahrJamail'sIraqDispatches
http://dahrjamailiraq.com

 truthout
 2006年9月12日

(前回からつづく)
 ※前半はwebサイトに全文を掲載済み
 http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2006_Dahr_Jamail_20060912.html

(以下、後半)

 次に8月10日に書かれた電子メールを紹介する。これを書いた女性スーアド
は博士号を取得しており、治安情勢のゆえに最近バグダッド北部に移った劣化ウ
ラン研究者である。彼女は4人の子どもの母親でもある。

>しばらくのあいだ、ひじょうに厳しいときをすごした。私の一番上の兄は腎臓
外科医だったが、1ヶ月前、ひじょうに痛ましい状況で殺された。彼は大きな私
設診療所の理事長をしており、61歳だった。真夜中に激しい脳出血に見舞われ
た。朝になって兄弟たちがアル・キンディ病院に連れていったのは、そのあたり
で一番近かったから。長いこと待たされたあと、彼らは兄に集中医療をほどこす
のを断った。というのは、彼らには脳出血の患者に対応している時間的余裕がな
く、爆発事件や路上での戦闘のために何度も中断しなければならないからだそう
だ。彼らは集中医療の場所を確保するために、兄を連れて帰ってほしいと他の兄
弟に依頼した。兄弟たちは長兄をかつては斑状していいた個人病院に運んだ。だ
が個人病院のほとんどは、専門医が「出て行け、さもないと」という銃弾入りの
封筒と受けとっていて、閉まっていた。彼らは長兄を自宅に連れ帰り、彼は翌朝
、死亡した。このことは人が今、どれほど自由で民主的なイラクにいるかを物語
っている。彼の生涯は人々の生命を救うために費やされたが、誰も彼を救ってく
れなかった。私たちは憤りと絶望を感じている。バグダッドだけでも毎日150
人以上の若者が殺され、イラクに駐留するアメリカ兵がどう対処しているか誰も
知らない。暗殺チームはスンニ派アラブ人の居住地を攻撃し、そして人々が子ど
もたちと家族を守るために反撃すると、米軍戦車がその地域を住民ごと砲撃しは
じめる。その事実は、これらの暗殺チームがイラクを支配する占領計画に組み込
まれていることを示している。今夏、およそ200万人がイラクから出国した。
テレビでは、報道機関がアメリカとイランの関係がひじょうに緊張しているとい
う。しかしイラクでは、アメリカ軍がイランの民兵を手をたずさえてイラク人攻
撃を働いている。あなたの国(アメリカ)の血に飢えた大統領がいつ中止するか
は知らない。彼はユダヤ人に対してヒットラーがしたことを、今度はイスラム教
徒に対して実行している。幼い子や10代の子らは、両親が占領者の犯罪者集団
の手で苦しめられ殺されるのを見たら、いったいどうするかしら。きびしい失望
させることを言ってごめんなさい、だけど、これが今の私たちがすごしている生
活の実際なの。


 次に紹介するのはスーアドからの別の電子メールである:

>状況を思い描くのはむつかしいと判っている。バグダッドは今夏、ゴースト・
タウンと化してしまった。事態は誰にも容認できるものではない。電気はつなが
らず、この石油豊富な国にいながら、小さな家庭用発電機を動かすほどのガソリ
ンさえもない。誘拐と爆発事件のために、商店の90%は閉店している。私の親
戚の女性たちは半年間、自宅を出て菜園に行くこともできなかった。今の時代に
、家に閉じこめられた女たちが、ここイラクにいることを想像できる? 彼女た
ちのなかには博士号を取得している人もいる。今年の6月以降、約200万人の
イラク人が隣国に出国して、奇跡が起こるのを待っている。翌日に何が起こるか
、手がかりさえつかめない。何の予定も立て直しもない。石油収入はどこに行っ
たのかしら? 誰も知らない。あらゆる予算をかき集めて治安対策に費やしてい
ながら、私たちは安全を保障されない。


 次の電子メールは、米国籍も持つクルド人男性で、『NothingLeftButTheir
Voices
声をあげるしかない』の著者リズガル・ホスノウから届いたものだ。ホスノウは
イラク北部のクルド地域に住んでおり、アメリカ人の大部分はそこでは事態は他
の地域よりは随分と良いはずだと信じている。この最初のメールは8月12日に
出された。

>とても暑くてほとんど電気が通じないために、今年の夏は家にとじこもってい
た。ここでは事態はそれほどではない。以前にも言ってきたように、私はここで
は裕福だと見なされており、私の関心はもっぱら水よりも大麦にむけられている
。それを信じようが信じまいが、私はガソリン代だけで毎月600〜700ドル
払っている! このガソリンを私は自分の発電機を動かすために使い、そうでな
いときには電灯と扇風機を動かすために使わなければならない。家賃は驚くほど
の学になっていて、クルドの大統領がテレビ出演してここで進行している家賃上
昇に何らかの対処をすると発表したほどだ。

>3年前、私はアルビル市に100ドルで家具付きの家を借りた。今、家具はな
いのに月に1500ドル支払っている! 隣人は月額家賃3500ドルで家を借
りた。ここの事態は極端に悪い。富める者が貧しい者から奪いとっている。ここ
に住む人々は月額200ドルに満たない給料でどうやって生活しているのか不思
議だ! 昨年は、ガソリン1ガロンあたりの値段が25セントだったのに、今で
は6ドルになった。


 彼からの別のメール:

>あなたは言葉を取りだすのに最善を尽くそうとしているので嬉しい。私たちは
全アメリカ国民に何が起こっているかを知らせる必要があると感じている。私は
新しい家に移ったが、それには1週間かかった。3人の親類が手伝ってくれ、彼
らは私があらゆることを終えるまで一緒にいてくれたが、それでも必要なすべて
をやり遂げることはできなかった。ここがどんなに難しい事態になっているか、
新しい家に住むのにどれほどのことが必要なのか、君には新じられないだろう。
新居では電気が1日に1時間しか通じない。電灯と扇風機を動かす電力を得るた
め、私はまた発電機を買うことになり、今では3台の発電機を持っている。さら
に、3日間も水が得られないために、1日当たり20ドルを払って水を買わなけ
ればならなかった! 私のような裕福な者でもここでの生活はそんなものだ!


 彼からの別のメール:

>恐ろしいことになっているというのは本当だが、これまでになかったことさえ
毎日起こる。現在の家から新しい家に移るようになって、従兄弟(いとこ)がア
ルビルに来て引っ越しを手伝うと言ってきた。彼はバグダッドに住んでいる。と
ころが今朝、彼が電話してきて、バグダッドに出されている外出禁止令のために
、それができなくなったと告げた。いつであれ、自宅から外出できる者はまった
くいなくなっているのだ。

>それは2日間のことだと思われていたが、今や、一週間を通してのことになり
そうだ。外出禁止令はスンニ派居住地だけである。それはシーア派(民兵)はま
だ望み通りスンニ派住民を殺せるだけの武器を持っているという意味である。昨
日、20人ほどの兵士が従兄弟の住む地域の全民家に押し入った。私の親類たち
にとってひじょうに恐く、不愉快な体験だった。今は、恐くて人々は自宅から外
出できないのだという意味なんだ。

>彼らは食料がなく、水とパン、いくらかの米だけだ。電気が通じないので、食
料を保存することができない。知ってのとおり、イラク人は食料を買うのに毎日
マーケットに通うか、そうでなければ1週間、空腹でいなければならない。電気
が来ないので、一部の地域では私設の大型発電機を設置して、毎日5時間動かし
て、各戸に2台の扇風機とわずかな電灯用に十分な電力を供給する。普通の家庭
だと4〜5アンペアを供給される。彼らは普通、この電力サービスに多額の金銭
を費やしているが、発電機の所有者がスイッチを入れること許されず、彼自身も
家から外出できなかったので、今週は発電機までが動かなかった。薬を必要とす
る者は不運である。開いている役所はない。病院に行く必要のある者は1週間待
たなければならない! まったく、イラクは大きな監獄としか言いようがない。


 次は彼からの8月19日付のメール:

>言わねばならないことは多く、言葉にしておきたい。アメリカ人には、今この
ときに、ここで進行していることを想像することができない。ここでは悲劇に終
わりがないように思われる。2、3週間前のこと、5人兄弟の従兄弟(いとこ)
は、バグダッドのスンニ派地域にある自宅から離れなければ殺されることになる
、と警告された。彼らは全員、荷物をまとめ、家族を連れてエジプトに移った。
兄弟は家族をいったんエジプトに落ち着かせ、翌月からの2ヶ月は私と一緒に働
くためにクルディスタンに戻るつもりでいる。これがイラクでの生活であるが、
ブッシュ(米大統領)とライス(米国務長官)は私たちに「イラクでは進展がみ
られる」と語りつづけている。何という連中だ−−。


 次は彼からの8月29日付のメール:

>イラクが1つの国として回復する道は、今後10〜20年のあいだ、この世に
はありえないだろう、と私は結論をくだした。私たちがなんらか平和を目にする
つもりなら、それは次の世代になってからだろう。ここでは多くの殺人事件が発
生するので、人が他人を許すことがなくなっている。私は個人的にバグダッドに
住む多くの人々を知っているが、彼らは自分たちを傷つけた者に復讐できる時期
を待つつもりだ。ここでは傷つけることが多くありすぎて、君にはそれを想像す
ることは決してできないだろう。

>イラク人は特にバグダッドが平穏になるのをあきらめた。希望はない。君がテ
レビでみるのは、アメリカによって操作されたものとプロパガンダであり、絶対
に真実ではない。イラク国民間の「和解」といった事態など存在しない。流され
た血が多すぎて、イラク人は忘れることも許すこともないことがひじょうによく
知られている。

 (以下、略)


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