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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/newsdata/News2006915_3505.html から転載。
2006-09-13 ヒズブッラー書記長がレバノン首相を非難(アル・ナハール紙)
■ ナスルッラー書記長がセニョーラ首相を非難 イスラエルがブルーライン侵犯
■ レバノン南部の東部地区、今日から国軍の管轄下に
2006年09月13日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は昨日、フアード・アル=セニョーラ首相を非難する発言を行い、国内の政治論争を白熱化させた。首相府関係者はこの非難について質問されたのに対して「ノーコメント」と述べるにとどめた。
首相側の姿勢は、このところ強硬な発言を重ねているヒズブッラー側と対照的であった。ヒズブッラーは先週の土曜日に3・14勢力に対する非難のキャンペーンを開始し、その対象は政府およびその首班にまで及び、ナスルッラー書記長が昨日カタールのアル=ジャズィーラTVの番組において首相非難の発言を行なった。ナスルッラー書記長はイギリスのトニー・ブレア首相の訪問を受け入れたことについて「首相および彼を支持する政治勢力の犯した過ちだ」と述べ、「殺され、傷つけられ、破壊され、家を追い出された人々の感情に対する不道徳で非人間的な振る舞いだ」と述べた。
ナスルッラー書記長は、政府が「戦争の停止」に寄与したとの見解を否定し、「挙国一致内閣」樹立の必要性について長い時間を割いて主張した。またヒズブッラーはレバノン南部における国軍およびUNIFIL部隊の展開や復興に集中する段階を終えた後、現在「再検討」の作業に入っており、「今後数週間のうちに我が党は政治的選択をさだめる」と述べて、ヒズブッラーのこれまでの姿勢に変化が生じる可能性を示唆した。さらに、ヒズブッラーと同盟してきた勢力を「犠牲」にして多数派勢力と「協力することはあり得ない」との立場を示した。
またナスルッラー書記長は捕虜問題についてのフォローアップを委任された国連の仲介者が来週レバノンを訪問するとの見通しを示すとともに、解放の対象にサミール・アル=カンタール氏が含まれないかぎり捕虜交換取引はあり得ないと強調した。
■ 武装問題
ナスルッラー書記長はアル=ジャズィーラTVの連続インタビューに回をあらためて応じる予定であるが、昨日はヒズブッラーの武装問題には言及しなかった。しかしナイーム・カースィム副書記長はロイター通信のインタビューに対して「現在までに採択された国連決議は、ヒズブッラーの武装について語りうるような効力をもつものでもなく、そのような権限を付与されたものでもない」と語った。
■ ハマーダ通信相
ヒズブッラーおよび「変化と改革」ブロックが政権交代を求めていることについてマルワーン・ハマーダ通信相は、「政府はレバノンを悲劇的な状況から救い出そうと尽力している。国会内あるいは政府内の勢力バランス、国民の支持といったどの点から見ても、現政権が交代すべきいかなる理由も見当たらない」と述べた。
(後略)
URL: http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/data/nahar/060913-2nahar_smori.mht
(翻訳者:森晋太郎)