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□ヒズボラ指導者がレバノン政府を批判 ブレア英首相のベイルート訪問をなじる [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2439234/detail
ヒズボラ指導者がレバノン政府を批判 ブレア英首相のベイルート訪問をなじる
【アルジャジーラ特約12日】ヒズボラのハッサン・ナスララー総書記は12日、ブレア英首相のベイルート訪問をとらえて、ヒズボラとイスラエルの戦闘が終結して以来、最も強いレバノン政府批判を行った。
同総書記はアルジャジーラが放映した意見表明の中で、レバノンのシオノラ首相が11日、ブレア首相を温かく歓迎したとして批判し、「首相はブレア氏を私と私の家族の国に呼んで来て、大変な歓迎をしようとしたが、もしブレアを来訪するよう招待したのであれば、それは国民的な大きな災難である」と語った。
シーア派の指導者として、同総書記は、イスラエルの対イスラエル戦争を止めさせるのに十分な努力もしないことで、ブレアはレバノン人殺害に手を貸したのであるとして、「トニー・ブレアは殺人に加担した一人だ」と述べた。
数百人のレバノン人が11日、ブレア首相のベイルート訪問に抗議し、ヒズボラとの34日戦役で、ブレア首相がイスラエルを支援したと非難した。
この戦役の間、ブレア首相は早期停戦を呼び掛けず、その間に、レバノンの破壊が続き、1200人近い人命が失われたが、その多くは民間人であった。また、イスラエル側も157人が死んだが、ほとんどが兵士であった。
この戦争は、ヒズボラが越境襲撃でイスラエルの兵士2人を捕虜にしたことで始まった。
ナスララー師はまた、自派は同師が背後からの刺突と表現した行為や一部の政治家による挑発に対して自制的な行動を取ってきたと語った。
この対イスラエル戦闘で、ヒズボラはレバノン人から支持されたとはいえ、戦争が終わった後は、スンニ派、キリスト教徒、ドゥルーズの指導者たちから、ナスララーの組織が高くつく戦争を不必要に起こしたと批判を受けてきた。
ナスララー師は「これらの人々(レバノン政府当局者)は感情や、計算、頭脳やハートを持たないのだろうか」と質問したが、それはレバノン政府が戦争で破壊されたインフラ再建のために外国の援助を確保しようとする試みを批判しているように受け取れた。「レバノンでは国民は石で造られているのだろうか? この国には国民は不在なのか? われわれは単なるホテルであり、コンクリートであり、道路や橋なのか?」。
レバノン政府は、今次の戦争はレバノンの経済発展を10年も遅らせたと推計している。
ヒズボラの次席、シェイク・ナイム・カッセム氏も12日、ヒズボラが捕虜にしたことで戦争の引き金となったイスラエル兵士2人の釈放を支援するために任命された国連特使からヒズボラはまだコンタクトされていないと述べた。
カッセム氏は、イスラエル兵士の解放交渉は戦争が終わってほぼ1カ月経つのに、まだ始まっていないと述べたが、ヒズボラはこの兵士らとイスラエルで収監されているレバノン人との交換を望んでいる。
同氏は「メディアを通じて、国連事務総長が囚人の問題での交渉で特使を任命したと聞いているが、何も実行されていない。物事はまだスタートの段階で、この作戦はまだ始まっていない」と語った。
国連は10日、捕虜解放を確実にするために任命した「調停者」が作業を開始すると言明していた。
国連の決議は、レバノン軍とともにレバノン南部の治安を維持するために国連平和維持部隊を強化することを約束して、レバノンの戦闘を中止させたのである。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年09月13日03時14分