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http://0000000000.net/p-navi/info/news/200609120505.htm から転載。
2006.09.12
パレスチナ人の追放が加速
(一度、ほぼ完成させたエントリをアップ前に消してしまい、ショックでうちひしがれているが、だいたいの感じを再現してみたい)
いつも出かけていた隣国への小旅行の帰り、自分の国に「入国することは許されない」と突然言われたらどうなるだろう? 「家は? 家族は? 仕事は?」「自分はどこで生きていけばいいのか? どうやって生きていくのか?」と、誰しもパニックに陥り、途方に暮れるだろう。
パレスチナへの入国はすべてイスラエルが権限を握ってきたので、多くのパレスチナ人やパレスチナに入りたい人々が、入国拒否によって煮え湯を飲まされてきた。ヨルダンにはパレスチナに帰れなくなって、5年も10年も生活をしている人々がいる。
この夏からとくに目立ち始めたのは外国籍保持者への入国拒否で、その中でもずっとパレスチナに暮らしてきた外国籍しか持っていないパレスチナ人や、パレスチナ人の伴侶で外国人である人たちが家、家族、生活、仕事から、いきなり切り離され、追放されるという目に遭っている。
外国籍のパレスチナ人とは、留学などの間にパレスチナIDをイスラエルにより剥奪されてしまい、他国の国籍を取った人や、難民として外国で生まれ、パレスチナに来て生活を始めた人々だが、たとえパレスチナ人であり、そこに生活の実態があっても、イスラエルはほとんどパレスチナ人としてのレジデンシー(居住権)を与えてこなかった(この権利もイスラエルが握っている)。
「家族統合の権利」などの人権は無視され、こういう人々は外国籍のまま、ツーリストビザを持ち、3ヶ月ごとに隣国など(たいていはヨルダン)に出国して、ビザを更新することでパレスチナでの生活を何年も続けてきた。
この夏あたりから、イスラエル政府は、この外国籍保持者のビザ更新をストップし、再入国を認めず、追い払うという方針に転換して、多くのパレスチナ人、またはその伴侶がパレスチナから閉め出されている。
(続く……かなりの数のレポートが出ているので、詳細は整理してここに追加してみたいと思っています)
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夫婦そろって、追放を言い渡されたラマッラー在住のひとのレポートを読んだが、飼い猫や年老いた母親のことを持ち出しても、まったく相手にされず、一週間だけの短期ビザでもいいから…という願いもかなわず、ヨルダンに追い払われていた。記事は途方に暮れたままで終わっている。( Deported from our own homeland (Ida Audeh writing from Amman, Jordan, 10 September 2006))
http://electronicintifada.net/v2/article5714.shtml
私もそんなふうに予期もしない形で、家や家族や友人、自分の今までの暮らしから引き剥がされてしまったら、どうやって生きていけるだろうかと思う。自分の生活基盤をいっきに無くしてしまうのだから……。
あの手この手でイスラエルはパレスチナ人をパレスチナから追い出しているが、またさらに拍車がかかったという感じがしている。
この追放に関する記事リンク
Banning of internationals and foreign passport-holding Palestinians (EIでのトピックまとめ、リンク集)
http://electronicintifada.net/bytopic/443.shtml
The Right to Entry to the Occupied Palestinian Territory (Press Release, CPFPH, 6 September 2006)
http://electronicintifada.net/v2/article5694.shtml
My Palestinian husband and I cannot live together in the West Bank (Maria Pedevilla writing from Vienna, Austria, Live from Palestine, 6 September 2006)
http://electronicintifada.net/v2/article5691.shtml
The slippery slope of expulsion (Amira Hass, Haaretz, 5 September 2006)
http://www.kibush.co.il/show_file.asp?num=16147
Occupation aims to separate Sam Bahour, American Palestinian entrepreneur and peace activist, from his family (Sam Bahour, September 01, 2006)
http://www.kibush.co.il/show_file.asp?num=16099
As soon as I get a permit I will come back to you. (Lama Hourani, Gaza City, September 9, 2006)
http://www.kibush.co.il/show_file.asp?num=16248
Accidental emigrant (Amira Hass, 29 August 2006)
http://www.imemc.org/content/view/21154/1/