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http://www.labornetjp.org/labornet/news/2006/1157861344271staff01 から転載。
レバノンを訪問したイギリスの国会議員は言った「そこはまるでヒロシマだった」と。アフガン・イラク・レバノン、そしてイラン、シリア。問題はなんら解決してはいない。9・23マンチェスター反戦デモに参加しよう!
(メール末尾にその他諸行動10数点紹介)
西ロンドンの樺です。
英国リスペクト党のジョージ・ギャロウェイ議員は、より多くの人々に働きかけようと、今年に入ってラジオトークショーを始めました。
・毎週土日 夜20:00-22:00
・AMラジオかDIGITAL RADIO 1089/1053
写真:日刊無料紙『メトロ』9月8日号。タイトルは「ブレアさん、子供達でさえ反乱してますよ」ブレアの学校訪問に抗議しピケに立ったクイントン・キナストン学校の生徒たち
そして9月冒頭にベイルートやレバノン南部を訪問し、レジスタンス支持を表明すると共に爆撃で破壊された街からライブトークも行いました。ギャロウェイ議員は8・6ヒロシマにも来たことがありますが(2003年。当時はまだ労働党代議士)、レバノンの廃墟と化した街を見て、「そこはまるでヒロシマだった」と語っています。
今メールでは、ギャロウェイ議員の発言の幾つかを翻訳紹介します。
のぶ(ペン:樺)
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「レバノン政府は、アメリカやイスラエルによるヒズボッラ武装解除の圧力に屈してはならない。重要なのは、レバノン政府が勝利を敗北と取り違えないことだ。勝ったときは勝者として振舞うのが重要なのだ。敵が戦場で勝ち得なかったものを戦後に渡すようなマネをすべきではない。領土、領海、領空から、立ち退くよう、敵に要求するのが一番である。
「イスラエル敗北の衝撃は、エフード・オルメルト、その僚友ジョージ・ブッシュ、トニー・ブレアを揺るがしている。
この5〜6週間、英国反戦運動は、英国議会の召集を求めて抗議行動とデモを展開してきた。イスラエルと英国とアメリカによる攻撃によって多大な犠牲を払ったレバノン民衆への連帯を表明した。数千が死傷した。学校、病院、発電、水道、橋や道路等のインフラに数兆ドルの損害が出た。
我々は、侵略に抗する偉大で歴史的なレバノンの勝利に惜しみない賞賛を送る。偉大な勝利を勝ち取ったヒズボッラと、特に世界に名が知られるようになったその指導者ハッサン・ナスララを祝福したい。誰もヒズボッラの武装解除などできない。イスラエルができなかったものを、一体誰ができるというのか。ヒズボッラは、実質的にレバノン軍の一部であり、かつ、そう扱われるべきである。
もし外国軍の兵がシリア・レバノンの国境地帯に送られれば、それは戦争を意味するだろう。イスラエルとレバノンが戦場状態にあったのであって、シリアとレバノンは戦争などしてはいない。もし欧州各国の政府がこの地へ兵を送れば、それはこの紛争での敗北を意味するだろう。
「私は南レバノンのダヒエ(Dahier)を訪問した。近隣のシーア労働者の町は34日間にわたるイスラエルの爆撃により完全に破壊されていた。この地の破壊は、私が思っていた以上だった。まるでヒロシマだ。あらゆるものが破壊されている。この地でイスラエルが行ったことは戦争犯罪以外の何物でもない。
「ビント・ジュバイル(Bint Jbail)の病院や市場を訪問した。そこで出会ったレジスタンスの戦士に私は言った。 『イスラエルは無敵で、誰も立ち向かえるものはいない』という神話を、諸君は粉々に打ち砕いたのだ。アラブは二度とイスラエルの侵略に降伏しないだろう。インティファーダ、イラク、そしてレバノンは、イスラエルの敗北のみならずアメリカの敗北も十分ありうる、と世界に示した。
「アラブにとっての主要な問題は、ワシントンやロンドンではなく、自国政権の首都にある。これまでも声をあげるべきときにアラブ諸国政府は口をつぐんで来て、それはもう常態になってさえしまったが、今回始めて彼らは公然と侵略支持をした。ヨルダン、エジプト、サウジはみなレジスタンスを批判した。
我々は、アラブ諸政権はこれ以上悪くならないほど悪い、と思ってきたが、今回のレバノン戦争に関しては彼らはまさに最低最悪の振る舞いをした。良いニュースは、こうした彼らの試みは失敗した、ということだ。エジプト、サウジ、ヨルダンの人々は分断を拒否した。アラブの大衆は100%レバノンとそのレジスタンスを支持した。
最も特徴的なことのひとつは、レバノン人の団結だ。クリスチャンの80%、スンニーの89%がレジスタンスを支持した。34日間の間、アラブ政権は失敗を続けた。これら傀儡の大統領や王族たちは系統的に失敗した。その支配が国民以外のための利益のためであることを自己暴露した。
「しかし今なおアメリカは『新しい中東』なるものの確立を狙っている。油断してはならない。
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ギャロウェイ議員は去年、アメリカ上院に乗り込んでブッシュの石油のための戦争を追及しました(05年5月17日)が、最近になってアメリカCNNテレビに登場し、TVアナウンサーとガンガンやりあっています。そのビデオクリップは以下でご覧になれます。 http://www.youtube.com/watch?v=68eSYm96Jdo
CNNアナウンサーは凄まじいほどのバイアスのかかったアメリカ政府特有の見地からの政治主張と見解を展開します。これがスピン(情報操作)か、これが現代の大本営発表か、これが全てのメディアと教育機関で繰り返されて「洗脳」となるのか、ということが恐ろしいほど伝わってきます。
ところがそれに対しギャロウェイ議員は、あの独特の調子で非常に力強くイスラエルとアメリカの戦争犯罪を追求しCNNの目論見を粉々に(粉々!)粉砕してしまいます。このCNNインタビューは複数の人がビデオクリップをネット上にアップロードし、数万以上もの人々が視聴しています。ギャロウェイ議員のスピーチは非常に聞き取り易いので、皆さんもぜひとも挑戦してみてください!
また、ギャロウェイ議員は「ガーディアン紙」にも寄稿を寄せていますがオンラインで閲覧可能です:「ヒズボッラの勝利は中東を変えた」2006/08/31掲載 http://www.guardian.co.uk/commentisfree/story/0,,1861644,00.html このオンライン頁では、紙版の紙面と違い、読者がコメントをよせることができます。寄せられたコメントももちろん読むことができます。9月3日の段階で、211件ものコメントが寄せられています(全て閲覧可能)
なお、8月5日にロンドンで10万人が反戦行進に立ちましたが、この日デモが行われたのはロンドンだけじゃありません。英国だけでもありません。当時攻撃にさらされているまっ最中のレバノンの首都ベイルートでも大規模な反戦デモが行われました。
しかも、シーアと共にスンニーが、ムスリムと共にクリスチャンが、共同でヒズボッラ支持を表明した大デモです。ブレア放送局と揶揄されるBBCでさえが、このベイルートデモを報道しました・せざるを得ないほどのインパクトのあるデモでした。
ちなみにレバノンの「ベイルート・デイリースター」紙が8月初めに実施した世論調査では、87%のレバノン国民がヒズボッラの軍事闘争を支持しています。
「レバノンのレジスタンスは、確かにヒズボッラが指導していたが、実際にはスンニーやクリスチャンや地元の人々の支持も受けた大衆抵抗闘争だった」というのが、リスペクト党役員ジョン・リーズの見解です。
在英日本人の皆さんは、(そして日本で反戦活動をしている皆さんは)、ヒズボッラをどう見ているのでしょうか?
その他のギャロウェイ議員スピーチ、ビデオクリップ:
・ヒズボッラについての見解(7・22や8・5集会の発言と同趣旨)
http://www.youtube.com/watch?v=R0yvwnN6EAc
・アメリカ上院に乗り込んでの公然たるブッシュの戦争批判(部分)
http://www.youtube.com/watch?v=HrdFFCnYtbk
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レポート by 樺浩志
japan2world@hotmail.com
http://eikoku.fc2web.com
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(以下略)