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□サウジアラビアで依然強固な過激派への共感/アラビアニュース
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2006-09-09 20:50:56
サウジアラビアで依然強固な過激派への共感/アラビアニュース
アラビア語の日本専門ブログを2ヶ月前に立ち上げた筆者は最近サウジアラビアを中心とするアラブ諸国の若者たちと頻繁にネット上で議論し、現状に対する強い不満感を持っていることを肌身に感じている。世界最大の原油輸出国のサウジアラビアの首都リヤドでは、インターネットのフォーラムで数百人に上る人々がビン・ラーディンを支援、支持していると専門家は見ているとの記事をミドルイースト・オンラインやアルクドゥス・アラビーなどが6日付けでロイター電などを引用して報じた。
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3年前の2003年5月アルカーイダの支持者達は、米国に味方する王家を引きずり降ろそうと、にリヤドの欧米住居コンパウンドへ自爆攻撃を敢行した。当局の発表によれば、それ以来、136人の武装グループと150人の治安維持部隊も含む外国人とサウジ人が死んだ。西欧の治安機関の密接な支援を受けたサウジの治安部隊の処置により、大規模な武装襲撃事件は減少した。
しかし、武装グループのイデオロギーは未だ強力だと専門家は見る。サウジ政府は、この3ヶ月において国内各地で80名に上るアル・カーイダの構成員と支援者を逮捕したと発表した。逮捕者の中の4名は6月にリヤドの収容所から脱獄した6名の中のメンバーであった。サウジの広報官は、この脱走と逮捕について説明し、広大な沙漠を持ちイスラームが生まれた同国には、強固な支援拠点が有り得ると述べた。
政治アナリストであるファーリス・ ビン・ホウザム氏はサウジアラビアの最有力日刊紙アル・リヤード(8月29日付)で、「アルカーイダへの支援者は多数で彼らの活動が大きいのに、その重大性と危険性は無視され続けている」と警告した。
「内務省が何十人もの支援者を逮捕したと発表する度に衝撃が走る。インターネットのフォーラムでは、この組織の支援者が何百人にも上ることを示しているが、驚くには当たらない。7、8月にイスラエルと34日間にわたって闘い成功したシーア派のレバノンのヒズボッラーを見て、過激派のスンナ派戦士たちは抵抗活動の面でヒズボッラーに負けたくなかろう。ヒズボッラーの経験は、(スンナ派の)アルカーイダに影響しよう。政府が沈黙し何も出来ない限り、武力闘争は続くであろう」
ロイター通信によると、アナリストのカナン・ガムディ氏は、「アルカーイダに代わるイデオロギーが無いと武装グループを根絶できないが、今のところ彼らと戦うイデオロギー戦略が何ら見当たらない」と述べた。
サウジの新聞に転載された最近の研究では、宣教師や教師として働く女性が将来、過激派の列に加わると警告する。「宣教という分野に女性の職業を作るという考えは、未だ知られていないある現象をもたらすかもしれない。その萌芽は現れており、それが育つ環境は十分だ」と著名な学者であるユースフビン・オサイミーン氏は著している。
「女性宣教師、女性教導師などと呼ばれるグループが現れ、女性の世界で活発な活動を始めた。彼女たちの中には宣教だけの目的で女性の自宅を訪問する者も居る。過激なイスラーム運動への共感は、政府が認める用意があるかも知れない規模よりも遥かに大きい」
「テロリストの諸事件に直面する他の社会と違って、サウジ国家が直面する本当の危機とは、様々な市民グループ間に、“逸脱集団”への広い同情の輪が広がっていることだ」
サウジで過激主義が跋扈する原因は、厳格なワッハーブ派(サウジアラビア建国時に唱えられたイスラム回帰を目指すスンナ派原理主義)と教育システムのお陰で現れた「西欧に対する反感」にある、とほとんどの専門家は述べる。
彼らは語る。「アラブ各国政府がワシントンと密接な関係を持つことと、アラブ世界では親イスラエルと見なされる米国の外交政策にこれらの政府がなんら影響を与えられないことも、重要な要素だ」
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