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□9・11テロ事件の訓練ビデオを放映 ビンラディンが実行犯らを激励 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2422585/detail?rd
9・11テロ事件の訓練ビデオを放映 ビンラディンが実行犯らを激励
【アルジャジーラ特約7日】中東カタールの衛星テレビ局、アルジャジーラは7日、アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディンら幹部と、2001年9月11日に起きた米中枢同時テロ事件の実行犯らが一緒に映ったビデオテープを放映した。
同時テロ事件から11日で5年目を迎える。この時期に今回テープを公開したアルカイダの意図は必ずしも明確ではないが、そのひとつはアラブ世界での汎イスラム運動への支持確保を狙ったものとみられている。
この日放映されたのは全編90分のうちのわずか3分間のみだったが、その中でビンラディンは約3000人の犠牲者を出した同テロ事件に向けて訓練中のテロ実行犯らを映し出していた。
テープはタリバン支配下のアフガニスタン領にある軍事訓練基地で撮影されたとみられ、アルカイダ軍事部門の責任者、アブ・ハフス・マスリ、同事件の調整役、ラムジ・ビナルシブらが姿をみせていた。、ラムジ・ビナルシブは02年に米捜査当局に逮捕され、現在はキューバにある米軍のグアンタナモ基地に収容されている。
また、映像の中には、テロ実行犯たちの訓練を監督したとされるアブ・トゥラブ・ウルドゥニも映っていた。
軍事訓練では飛行訓練だけではなく、銃撃戦や公文書の偽造方法などの訓練も行ったというテープ中には、テロ実行犯でサウジアラビア国籍のハムザ・ラムディ、ワエル・シェマリも映っており、2人は「われわれの行動はボスニアとチェチェンで苦しんでいるイスラム教徒の恨みを晴らすのが目的」と主張している。
ビンラディンは映像の中で、黒っぽい上衣に白のターバンを巻いており、訓練基地内を歩き回りながら、メンバーたちに「(実行犯たちのために)祈ってほしい。そして、神に、彼らの試みの成功、目的の達成、そして強い意志の堅持を祈ろう」などと話しかけていた。この発言はテロ事件前に行われたとみられるが、その内容が明らかになったのはこれが初めて。
一方、訓練キャンプでは顔を隠したメンバーたちが武術訓練や敵に背後から襲われた時の反撃の仕方などを習っていた。
同事件後、アルカイダはヨルダン、アフガニスタンおよびイラクのイスラム教徒たちに攻撃を加えているため、アラブ地域のイスラム教徒たちの間では評判は低下している。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年09月08日16時12分