★阿修羅♪ > 戦争84 > 344.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
内戦はミンダナオでも、ミャンマーでも起こっている。しかし、それでも世界はパレスチナを優先的に取り上げる。何故なら、パレスチナは世界三大宗教の聖地であり、ここでの紛争は欧米先進国を含む全世界を巻き込む可能性があるからである。
だからここでの紛争は十字軍以来の「文明の対立」という文脈で言われることが多く、大体オスマン帝国末期のヘルツルのシオニズム提唱、サイクスピコ条約という話にある訳だ。そして、「アメリカは民主主義を押し付けるべきではない」という方向で議論がまとまることが多い。
これに対してブラックアフリカの紛争は、隣接国以外は同じアフリカ大陸でも無関係なことが多い。故に「文明の対立」という話は出ず、「アフリカの子供達は栄養失調に苦しんでいます」と言って、「アフリカを救え」という人道支援の方向で議論がまとまることが多い。
今のレバノンと同じような状況がアフリカで起きても、レバノンほど報道されないのがアフリカ紛争の特徴である。
では、日本に最も近い紛争地帯東南アジアはどうだろう?コメントも出ない。多分、紛争が起きていることすら知られていないだろう。東南アジアと言えば、微笑みの国であり、仏教・ヒンズー教のイメージが強く、バリ島テロまではインドネシアも仏教かヒンズー教の国だと思われていたのではないか?
まあ、近年ミャンマーの反政府ゲリラも投降し始めたし、日本人が注目する頃にはアチェーでもミャンマーでも紛争は終結しているのではないかと思う。ミャンマーのイスラム教徒への人権侵害だって、本当はイスラエル顔負けにひどいのに、こっちの人権侵害は他国のイスラム教徒にすら知られていないと思う。世界中の出来事が平等に報道されている訳じゃない。欧米・日本などの先進国に直接関係のないことはどれほどひどくても自然無視される傾向にあるのだ。