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http://0000000000.net/p-navi/info/news/200609040307.htm から転載。
2006.09.04
「イスラエルがレバノンにばらまいたクラスター爆弾の調査を」
イスラエルが停戦発効直前にクラスター爆弾(集束爆弾)を大量に投下したことや南レバノンでは10万個が不発となって──つまり地雷となって──いることは国連機関の調査でも発表されていたが、アムネスティ・インターナショナルがだした要求にその状況がまとまっていた。
「イスラエル軍によるクラスター爆弾攻撃の90パーセントが、停戦が発効する直前の72時間に行われたという国連の報告書が公表された。国連地雷行動調整センターによると、これまでのところ、クラスター爆弾によって攻撃された地域が400か所以上あり、10万個以上の小型の不発弾が散らばっている。」
停戦直前の駆け込み的投下も言語道断だが、400カ所以上というのに驚く。すでに被害は出ていて、アムネスティのレポートが発表している。
「6歳のアッバス・ユセフ・シビは、8月26日にブリダ村でクラスター爆弾を拾おうとしたとき、どのようにそれが爆発したかをアムネスティ調査員に教えてくれた。病院のベッドに横たわりながら彼は、3人の友たちと遊んでいたときに、「香水ビン」のように見えたものを拾ったのだと話してくれた。アッバスの大腸、胆のうは破裂し、肺に穴があき、内側神経が引き裂かれ、現在も多量の輸血を受けている。」
いくつかのこのような犠牲のレポートの中には次のようなものもあった。
「19歳でベイルート・イスラム技術機関の学生であるフセイン・カドゥ(上写真)は、8月28日にレバノン南部のソウルタニエ村で、サッカー場に隣接する道を歩いていたときにクラスター爆弾で重傷を負った。アムネスティ調査団がその翌日に現地を訪れると、不発のクラスター爆弾が散乱し、中には小道のすぐそばに落ちている不発弾もあった。小道には、まだ血痕がはっきりと残っていた。フセインは腸と肝臓の出血のため大手術を受けた。腸と肝臓の出血は止まったが脳内出血はまだ続いている。術後の経過はきわめて厳しい。」
10万個の地雷と化したクラスター爆弾が処理されなければ、犠牲者は増えるばかりだ。いったい、何のためにイスラエルはこういうことを行っているのか。
アムネスティのレポートにある以下の言葉はもっともと言える。
「居住地域の中心でのクラスター爆弾の使用は、無差別攻撃の禁止に反し、したがって国際人道法の重大な違反にあたる」と、アムネスティのケイト・ギルモア事務局次長は語った。「国連の公式な要請にもかかわらず、イスラエルがいまだにクラスター爆弾を投下した地域の地図を提出していないことは、言語道断だ。地図の未提出は、レバノンの一般市民、とりわけ子どもたちの生命をさらに危険にさらしている」
引用はすべて 「イスラエルはクラスター爆弾による攻撃の詳細を公開し、調査を受け入れなければならない」 より。全文はここ(http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=187)を読んでみてください。