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□イラク兵100人が派遣命令を拒否 [イラク情勢ニュース]
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan/view/20060830/1156940862
2006年8月30日(水)
イラク兵100人が派遣命令を拒否 2006/08/30
ニューヨーク・タイムズおよびAP通信などによると、新たに採用されて訓練を終えたイラク軍兵士が、またも、大挙して出身地以外の州への派遣命令を拒否する事態が生じている。イラク軍の訓練を監督する立場にある米軍のピッタード准将が28日に明らかにした。
今回は、イランと国境を接するマイサン州の部隊(イラク第10軍第4旅団第2大隊)に属する約100人の兵士が、バグダッドへの派遣任務を拒否した。部隊の指揮官も兵士も宗派としてはシーア派だが、出身地以外で任務に就くことを嫌がっている、と、ピッタード准将がペンタゴン詰めの報道陣にイラク現地からのテレビ会見で説明した。
バグダッドの取締強化策として1万2000人が増強されることになっており、そのうち7000人が米軍部隊、残りがイラク軍によって補強される計画だが、今回のバグダッド派遣命令を拒否した部隊もその計画に組み込まれていた。
前にもアンバル州のイラク軍兵士が他の州への派遣命令を拒否したことがあったが、他州への派遣を拒んで無許可離隊する兵士が多く、アンバル州の二つの師団では兵力規模の実際はそれぞれ名目の35%と50%だという。また、クルドの兵士も第2師団第3旅団第2大隊の兵士がラマディへの派遣を拒否している。シーア派の兵士のなかには、他にもスンニ派の多い地域への派遣を嫌がる者が多い。
イラク政府は「宗派」にこだわらないで任務に就く「国軍」を編成しようとしているが、他方で宗派主義的政策や民兵を使った陰謀・暗殺をすすめてきた結果、そのような分断策に巻きこまれることを忌避する空気が一般兵士のあいだに生じているといえる。それはみずからの故郷、地域のために働くことを望んでいる一般兵士の素朴な感情とも一致している。
作成者 山本史郎 :2006年8月30日(水) 21:27 [ コメント : 0]