★阿修羅♪ > 戦争84 > 119.html
 ★阿修羅♪
リビア・カダフィ政権が民主化政策に転換か 大上水道建設に国民を動員へ [アルジャジーラ]
http://www.asyura2.com/0601/war84/msg/119.html
投稿者 white 日時 2006 年 8 月 29 日 18:57:57: QYBiAyr6jr5Ac
 

□リビア・カダフィ政権が民主化政策に転換か 大上水道建設に国民を動員へ [アルジャジーラ]

 http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2381529/detail

リビア・カダフィ政権が民主化政策に転換か 大上水道建設に国民を動員へ

 【アルジャジーラ特約28日】リビアの最高指導者、ムアマール・アル=カダフィ大佐は過去数カ月にわたって、自由市場型資本主義への支持を強め、伝統的なアラブ社会の姿勢に批判的な一連の演説を行ってきたが、8月に行われた幾つかの最終演説の結果、同大佐が1969年のクーデター記念日である9月1日、国家の新しい方向を発表するのではないかという推測が高まっている。

 リビア国営通信社によると、カダフィ大佐は演説の一つで、「今日から始まる新しい局面では、外国人によって何も建設されてはならないし、リビアで建設されるものはすべてリビア人の手になるよう要求する」と述べた。

 同時に、同大佐はリビア人に対し、アラブ諸国の政権を含むようほのめかしながら、自国の石油の富にほとんど頼り切りと批判を加え、これらの富を外国に投資し、より多様化した経済に発展させ、創造していかねばならないと促した。

 同大佐は別の演説で、「我々は何も生産していない。石油を売って、それを消費しているだけだ。こういう交易では、何も生産しないし、石油と交換して物資を輸入しているだけにすぎない。それは破滅を意味する」「石油を探査し、輸出し、輸入に支払うカネをかせいでいるだけで、輸入品を国内で売っている。これは繁栄ではない。国の進歩に結び付かない」と述べた。

 1988年、ロッカビーでの航空機爆破事件以後、リビアには交易禁止の制裁が課されていたが、2003年に解除され、リビアは西側諸国との関係を密接にしてきた。

 ここ数カ月、リビアは欧州連合(EU)とは違法移民の問題、米国とはイスラム武装分子に対する協力強化の問題で、密接に折衝してきた。

 こうしてカダフィ大佐は、西側の経済・社会体制をリビアが追随すべき見本として取り上げたのである。

 同大佐は、もしリビアが「社会的な後進性」をなくし、専門的な労働を外国人労働者に頼らなくなれば、リビアは日本のような経済大国になり得るとして、「我々がこれまで成し遂げてきたことなど何の信用もない。なぜなら、簡単なことからでかいことまで、外国人がみんなやっているからだ。例えば、ここに拡声器を設置することすら、韓国人や中国人を使ってやっている」と演説した。

 カダフィ大佐は、その歯に衣着せない言動と前向き思考で知られているが、そのような演説がかなり繁く、しかも大学教授グループはじめ国家計画担当者、教師、宗教学校の学生といったさまざまな聴衆を前に行ったのは異例のことだとリビア人は言う。

 大佐の率直さは子息のサイフ・アル=イスラム氏のそれと符帳を合わせており、同氏の公開の席での発言は主として社会問題と外交問題に焦点を当てている。

 8月、サイフ氏は青年グループに対して、リビアには自由な報道がないが、政治システムはより民主的であるべきだとして、「われわれはリビアこそ地上の楽園、天国だと言っている。どんな天国なのか。インフラは何もない。飲み水のない都市が幾つもあるのだ」と語った。

 一方、父親の方は、この国の経済・政治の環境が停滞的で腐敗していると批判したが、その環境はカダフィ大佐自身が1975年に公布した政治宣言、リビア憲法の基本となる「グリーンブック」によって樹立されたものなのだ。

 カダフィ大佐は「君たちはサラリー、石油でもらうサラリーにだまされている。昨日、私はセブハの町に行ったが、商店も市場もカフェもレストランも写真屋もすばらしい。必要なものは世界中の製品がセブハにはある。しかし、こうした品物を買っているのは誰だろうか。・・・中央銀行から出てくるサラリーをもらっている人間だけだ。それは国庫から、言い換えれば、石油から出ているサラリーだ」と語る。

 さらに、同大佐は、他のアラブ諸国と同じように、リビアの急増する人口が速やかに水資源を使い尽くしているとして、「国の南部にあるオアシスは、水が干上がり、ヤシの木が死んでしまい、人口ばかりが増えているので、まもなく不毛の地になってしまうだろう。それまでに何をするのだ。泣いているだけか」「今や、この問題で計画を立てなければならない。水資源に限りがあるからだ。水は向こう10数年で枯渇してしまうと予測されているのだ。『大人工河川』計画を含めて、計画を立てねばならない」と演説した。

 リビアの総額250億ドルに上る「大人工河川」計画は、サハラ砂漠の下に眠る古くからの地下水帯から水を引いて地中海沿岸に持って来ようというのだ。「アラビア半島では、石油があるからカネがあり、それで海水を脱塩して使っている。しかし、石油が無くなったら、カネが無くなり、脱塩どころではなくなって、国民は死んでしまうだろう」。

 カダフィ大佐はアラブ世界では最も非宗教的な政権指導者の一人で、イスラム宗教指導者にも批判的である。

 演説の中で、同大佐は「このところ、たくさんの疑いたくなるような演説や宣伝がある・が・・・そんなものは素朴な人たちなら信じるだろうが、・・・我々はコーランと科学で対抗することができる」「こうした類の演説はまもなくラマダン(断食月)が来ると盛んになる・・・テレビをつければ、あごひげの男が現れ、素朴な連中が宗教的な助言を求めるが、かわいそうなものだ。今や、そのありさまは中世のヨーロッパみたいで、免罪符を売っているのだ」。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)


2006年08月29日18時11分


▽関連記事

素顔のリビアを探して [ル・モンド・ディプロマティーク]
http://www.asyura2.com/0601/war83/msg/125.html
投稿者 white 日時 2006 年 7 月 30 日 12:03:59: QYBiAyr6jr5Ac

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 戦争84掲示板


フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。